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老いたる魔術師と幼い科学者

使用したAI Dalle
「ふむ。君たちの技術を我々の魔術で再現すると……こうなる」
「……冷たいっ?」

老魔術師の作り出した幻影にそっと手を伸ばした彼女は予想外の感触に思わず手を引っ込めた。
彼女の知る立体投影技術には温度や触覚は発生しない。しかし、この魔法の幻には双方が備わっていた。

「驚くことはない。これは……見えているのではなく、君の五感が直接感じている幻だ。故に見えると言うことはすなわち感じるということでもある」
「……逆に言えば、見えなければ感じない?」
「然り。魔術の長所でもあり欠点でもある。魔術的に鈍感なものにはまったく効果が無い。その点、君たちの技術は素晴らしい。そこには何も無いのに、確かに……見えているし、記録にも残る」

老魔術師はそう言うと、感心したかのように懐から立体映像を撮影した写真を取り出してみせた。
少女にとっては当たり前の代物でしかないが、老魔術師にとっては驚異の技術に見えるらしい。

年齢も違えば性別も違う。それどころか住む世界さえも異なっていた。
しかし、真実の探求者という一点においては紛れもなく2人は同じ道を歩む同士であった。

呪文

入力なし

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