「こんばんは、あるいはこんにちは、秘密結社シャドウズで調停者として活動しているMomeNeinだ今日は君と話がしたくてね」
狐耳の茂呂出コンキチが、座る。
彼も秘密結社シャドウズに所属しており、至って普通に見えるのだが…。
「君はトイレの民に所属していたという情報は真か」
「あぁ、はい、でも、今はトイレなんて破壊したいくらいなんで大丈夫です」
「そうか、ならいいんだが」
トイレの民 とは教祖 美乱坂キサラが創始者のカルト団体である。
一度、トイレにはまってしまえば、トイレのこと以外、手につかないほど危険で、
国が一国、彼女によって傾国してしまうほどであった。その勢いはすさまじく、金球会と並ぶほどに危険であった。
残念ながら、表側のヒーローたちの何名かはトイレの民との繋がりが強固となり、
トイレの民の思想汚染に抗議した人々が
殺される事件にまで発展していった。
他にもシャドウズの何名かはトイレの民に味方する見解を示しており、このままでは
トップが教祖に変わってしまうのではないかと危険視しているわけで…
私は最も近しい存在であった
茂呂出コンキチを監視していた。
いつか、ボロを出すかもしれない…
だが、即座に殺してしまえば、
情報のアドバンテージは優位ではなく
むしろ、劣勢になる。
だからこそ、私は
彼を敵としてマークしながらも、
泳がせていた。
しかし、私の予想とは異なる展開を見せる。
「Momeさん、これを」
手紙を渡され、封を開き、内容を読む。
すると、そこには…任務でもなく、
脅迫でもない…
「I love you」
???
頭が真っ白になった。
ふざけてるのか
「ふざけてるのか!」
「いえ、俺は本気です、MomeNeinさんのオッパじゃなくて、間に立って話をする豊満なパイにチンしたわけではなくて、そのあの、とにかくカッコいいからで!」
なるほど、私は私の体に対しては自覚してる。MomeNeinという名前のoがuでMuneNeinだったら、胸の小さな子達を小馬鹿にしてるような印象を与えてしまう。
だが、まるっきり私は…といっても、
仕方がない、だって、私は私なのだから。
というわけで、狐耳の部下であり、
茂呂出コンキチの返事を待ってますを考えながら…悶々としたまま、任務を達成していく毎日、銃を撃って、撃って、交渉決裂した場合は戦闘して、シャワーを浴びて返り血を洗い流す日々…
「はぁ、セクシーとセンシティブは難しいな」
「秩序がなんぼのもんじゃい、パンツぐらいエエやろがいヌハハ」
魂はおじさんじみた感性をした構成員もいて、辟易してしまう。そのときは、命をとって、終焉を言い渡す。素直にR15世界で活動してる子達に何かコーヒーやチョコでも奢りたい気分だ。
「承認欲求の怪物が見えるな、はぁ~」
組織の数が多くなればなるほど、
複雑さを増してゆく。
私の好きな日本のアニメだって、
組織の腐敗や、対立で瓦解してゆくのだと知った。
だからこそ、調停者として、交渉や物理でわからせているのだが、どうにもこうにも…と考えてるうちに、裏切り者の報告を受ける。
「茂呂出コンキチの射殺命令…」
そう、彼はトイレの民から抜け出せてはいなかったのだ。じゃあ、あの手紙は油断させるための…拳を震わせる私、怒りよりも悲しみが…大きかった。
仮面の中で涙を流し、そして、銃を握って
彼の現在位置を追うために車を走らせた。
重要情報が暴かれれば、
秘密結社の秘匿性は失われ、
敵対していた組織が一斉に襲いかかる。
それは何としても防がなければ、
世界を裏から守らなければ
光で世界は消滅してしまう。
「来たんですね…僕を殺しに…」
彼は分かっていたようだ。
そして、沈みゆく空を見て、
微笑む…
「誰かに殺してほしかった、終わらせてほしかった、貴方に手紙を贈ったのは、終わりに花を添えてほしかったのかもしれませんね」
冷たい鉄の銃を向ける。
何も言わない…だけど、
心の中に1つの十字を刻んだ
「さよなら、コンキチ…」
銃声が鳴り響く。
こうして、彼の物語はここで終わるのだろう。
なぜ、私に愛の手紙を贈ったのか、
どうして、私に突然、
このようなことをしたのか
真相は彼しか知り得ないし
断片的でしかわからない。
裏切り者ではあるけれど、
彼の遺体を火葬し納骨された墓に花を置く。
私は祈りを捧げる、
正義や悪ではなく、
一人の生命として
奪った魂が安らかに眠ることを
ここに記す。
こうして、私は危機を救った…
悪を倒したヒーローとして…
だけど、それに関する情報は
統裁にお願いして情報統制をしてもらった。
しばらくは、家の中で映画を見る日々を過ごしていた。マスクは外さない…。
悲しみの涙が消えるまでは絶対に…
だったら、いいんだが…
私は外すこともあるし、
自由に過ごしたい。
この時点で何名かのファンは離れるのかもしれないが、私は私だ。
MomeNeinの仮面もあれば、私という存在もいる。仮面をずっと付けてたら…汗がでて痒くなってしまうじゃないか。
それじゃあ、私は今日という日に
Good Nightして眠る。
悲しいことを胸にしまい、
明日という未来のために生きれれば楽なんだけどね。
『No Talking』Song
https://suno.com/song/c586da19-01d7-4aad-b291-4529ea18f6e6piano,synth,female vocal,
electro effect,sadly,meme,dabstep,
【Verse】
話さない、見ない、しない
逃避、逃避してゆく
Running Way
暗闇の狭間にStanding
【Pre-Chorus】
今日も間に狭間って
アタシ、潰れそうに
なって、脳内真っ白
うまくいえなくて落ち込む
【Chorus】
不器用な交渉は苦手だよ
うまく生きれなくてもいい
私は私、仮面を付けて
自分の思いへ進む
【Bridge】
ぶっきらぼうな月の光を
浴びながら口ずさむ
あり得ないプライドが
固執させ苦しんだ
【Chorus】
脳内は会話してません
煙を吹かすのは
常套句
ジョークだったらいいのにな
【Quatro】
Sadly Smile 強制キライ
PositiveではないNegative気分
Maskをつけてる間が
人間存在の証明
【Verse】
HeartはRain
Bloodな気分を
OutsideなInsideな
複雑な世界にAlcohol