『アレテー ー√Jiorama with Roomー』【ニャンノ世界】
その世界は虚構の世界、なれど、
元となる領域には必ず、
某かの元があった。
本の中の世界には、想像が溢れている。
例えば、パンも
そのパンの分量は本の中で描かれているが、現実世界において、パンを発見した人物がいて、パンなるものを構築するうちに、発見し、その連なりから発見されたものが、パンとなって、物語上でパンとして認識することができる。
だが、独自のモノは、オリジナルのパンがあるのなら、それは描写することができない。数字でいえば、計算することができなくなり、不明になる。
地球の大きさは果たして、教科書に書かれたような数字が全てなのだろうか。
確かに、地球の大きさは決められているが、絶対ではない…
実は積層化されて、
ミニチュアサイズに納められてるのかもしれない…アルテーは、地球を眺めて、
毎日、その都度観測を続けている。
LumenAstralisという仮想世界と現実世界を繋げる組織だった。
そのテーマは審理と探求心を続けることだった。
だが、真実とは物語では、一つに決めなくてはならない…これが、アルテーにとって、苦手なことだったのだ。
どうして、ゴールは絶対的になければいけないのだろう。
円周率に終わりはない、まるで形は地球のようだ…人類の脳でもある。
脳は覚醒していない…
数字もまた表層しか見えていない…
アルテーは笑顔で
誰かに向かって言った。
「表層の裏にある深層をえぐり出したい…深層が必ずしも真実ではない…されど、考え続けて求めることが、思考であり、創作だと思うから!」
断定にはしたくない…
されど、不明瞭にしたくない
アルテーは箱庭の中で
心の底に眠る
音と文字を綴り続けた。
それは決して、大衆に向けた
物語はないけれども
確かに、誰かの心に
繋がれたらいいなと感じつつ…
呪文
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