画像資料館へようこそ
無数の本や看板のようなものが、ところ狭しと並んでいます。
「ここって一体…」
そこに、ヘッドギアをつけたクールそうな少女がやってきました。
「あ、転入生ですか? ここは資料館です」
「資料、館?」
「はい。与えられた情報だけでは補いきれない部分を、ここにある膨大なデータから再構築するんです」
「へえ、すごいですね」
よくわからないものの、とりあえず賞賛してみた ちちぷいちゃん ですが、それは地雷だったようで…
「そうなんです! 単語の裏の意味を読み取り、『ああ、この命令主は淡い初恋のような風景が欲しいんだな』とか、『これは繊細かつ神経を研ぎ澄ますような表現をしてあげたほうがいいだろう』とか、中には『うまく言えないけれど、センシティブな単語を並べるから、とにかくエロい画を!! どろどろのエチエチな作品を要求する!!』っていう、リビドーに正直な人もいるんですっ!! それに応えてあげるのがここの仕事、いや、存在意義(レゾンデートル)!!」
背景に炎のエフェクトを背負うかのごとく、いきなり盛り上がっている少女を見つめ、唖然としてしまう ちちぷいちゃんでした。
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