雲中の黒竜 -Dragon's Note- {竜追いの手記}
それは竜に魅せられた一人の人間が残した一冊の手帳。
そして今より語られるのは その手記の一部となる...。
《クラウド・ドラゴン》
それは冒険者界隈にて 常日頃語られる存在の竜である。
世に出回っている情報としては 積乱雲の様な大きな雲に隠れており、
濃霧に覆われた山岳などに住まうとされている。
そして遭遇出来た者は 後に名声を上げる冒険者になるとの噂が囁かれている...。
その日 私が偶々目撃した巨大な黒竜は、
かのクラウド・ドラゴンだったのだろうかと今でも考える。
機空船の中 嵐に巻き込まれ見つけたその相貌。
当時 船内にて私以外にそれを見た者は誰もいなく、
私自身を疑ってしまうような体験であった事を 未だ鮮明に覚えている。
呪文
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