オリジナルノベルシリーズ 第1弾 Love In An Elevator 第4話 泡沫の夢
いわゆる「疲れマラ」に近い感じだろうか。
こんなところで脱力している自分の姿が何とも情けなくなる。
そこに彼女の一言。
「まだまだ元気一杯だね、嬉しい!」
「もう我慢できな~い、硬いおチンチン入れて~!」
遂に彼女はドレスの裾を捲り上げ、俺にマンコを見せつける。
マンコの奥は既に充分濡れておりマン汁が太腿まで流れている。
「バックからガンガン突いてね!一緒に気持ちよくなろっ!」
彼女は上機嫌で俺にヒップを突き出した。
ここまできたら言わばLAST ROUNDのようなもの。
俺は彼女のマンコに一気に男を挿入させた。
「ああああああっ!!」
彼女の喘ぎが一気に激しくなった。
「奥にズンズン当たって気持ちイイ!」
俺の男が深く突き刺さる毎に大きく喘ぐ彼女。
「このままイカせてェェェッ~!!抜かないでェェ!!」」
彼女が俺に懇願する、目元に涙を浮かばせて・・・。
至福の喜びと涙を見せる彼女。
なんとか満足させられているようで俺の心にも若干余裕が出てきた。
このまま一気呵成にイカせてしまおう。
俺はラストスパートをかけようとした、その瞬間。
「チーン!」
これまで平常運転していたエレベーターが地下駐車場に到着した。
ここまで誰も乗ってこなかったのが幸運だったのだがそんなことは完全に失念していた。
時間にしてわずか数分の出来事だったのだ。
エレベーターの扉が開き、少し冷たい風が流れ込む。
俺は一気に現実に呼び戻された。
全裸の状態ではさすがにエレベーターから出られない。
俺が動揺している間、彼女は素早く身なりを整え足早に立ち去ろうとする。
俺が着衣にもたつく姿を尻目に彼女は笑顔で囁いた。
「すごい気持ちよかった、本当にありがとう」
「無事に帰るから私のことは心配しなくていいですよ」
「ちょ、ちょっと待って。俺は・・・」
最後まで言葉を発する間もなく、彼女は駐車場で待機していたタクシーに素早く乗り込みホテルを後にした。
俺はため息をつかずにはいられなかった。
もし彼女が何かトラブルにでも巻き込まれたならば社長の逆鱗に触れることは必定。
会社を頸にされたとして、今後の身の振り方をどうしようか。
嘘の報告は絶対にできないだろうし、腹をくくるしかないか・・・。
俺は彼女の無事を祈りつつチェックアウトを済ませ、失意の中帰路についた。
翌日、重い足取りで出社した俺は意を決して社長と対面した。
もうどうにでもしてくれ、まさに死刑囚の心境だ。
ところが社長は実に上機嫌だ。
「おう〇〇、昨日はご苦労さん!」
俺の予想とは真逆の展開だ。
「お前に代役を任せたのは正解だったようだ。舞がすごく喜んでたぞ、立派な成果じゃないか」
「あの娘に気に入られるなんて大したもんだよ、私ですら振り回されるくらいなのに」
俺は恐る恐る質問した。
「え、それって、すべて社長の描いたシナリオ通りってことですか?」
「てっきり事を済ませた後だと思い込んでましたし、送り届けるだけの仕事だと思ってたんですけど」
社長が言葉を続ける。
「まあ昨日は如何せん時間がなさ過ぎた。相手しようと思って舞を呼びつけたんだがそんな時間も
なくなってしまったからな。ただ呼びつけた手前、手ぶらで返すわけにもいかんだろう」
「お前にルームキーを預けただろ、そのまま使えばよかったものを」
「そこまでは思い至らなかったか、お前も律儀な奴だな、はっはっはっ」
社長も罪な人だ。
「舞はいい女だったろう?あれほどの女はそうそういないぞ」
確かに極上級なのだが、俺の答えはこうだ。
「仕事で関わるなら最悪ですよ。プライベートなら最上級ですけど」
「舞、さんですか。彼女にはホントきりきり舞いさせられました・・・」
「いかにも優等生的な答えだな、まああながち間違いではないが」
社長の笑いが止まらない。
いずれにせよ、昨日の出来事は一生忘れられないのだろうな・・・。
完
あとがきへ続く
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