戦犯ちゃんの処刑
アリシア・ヴォルテラ大尉は、薄暗い処刑室の中心に立っていた。連邦の制服は所々破れ、汚れているが、その姿勢は毅然としていた。彼女の目には怯えの色はなく、むしろ挑発的な光さえ宿っていた。
「諦める時が来たぞ、大尉。」
敵軍の指揮官が冷たい声で告げる。
「諦める? 私の誇りは、貴様らのような連合の豚どもには屈しない。」
アリシアの声は低く、だが確信に満ちていた。
「それならば、処刑を開始する。」
処刑台――それは鉄の椅子に電極と革の拘束具が取り付けられた、無機質な装置だった。彼女は自ら椅子に座る。兵士たちが手際よく拘束具を締め付けると、その冷たさが肌を刺すようだった。
「最後に言い残すことはあるか?」
「……連邦は不滅だ。それだけだ。」
スイッチが押される
最初の瞬間、室内に小さな火花が散った。その音に続き、アリシアの体が一瞬だけ震える。
「くっ……!」
彼女は歯を食いしばり、声を抑えようとした。しかし、次の瞬間、激しい電流が全身を襲い、彼女の背中が弓なりに反り返る。
「ぁああ゛ッ……!」
叫び声が部屋に響き渡る。彼女の顔は苦痛で歪み、汗が流れる。しかし、その瞳にはまだ闘志の炎が燃えていた。
「んぁああ゛ッ……!」
彼女の声は震えながらも、明確な挑発の色を帯びていた。
電流がさらに強まる
「ぁぁあ゛あ゛ッ! !」
アリシアの体は激しく痙攣し、拘束具が軋む音が響く。金属製の電極からは火花が飛び散り、部屋の空気が焦げたような匂いで満たされる。
「……くぁぁ゛ッ!」
彼女の声は苦痛と決意が入り混じり、ただの叫びではなく意志そのものを示していた。
最後の瞬間
「……ぁぁああ゛……!」
最後の叫びを上げた後、彼女の体は力を失い、椅子に崩れるようにもたれかかった。彼女の顔は静かで、口元には微かに笑みが浮かんでいる。
「……連邦は、滅びない……。」
最後の力を振り絞ったその言葉を残し、アリシアは静かに目を閉じた。
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