女騎士様の着替え

2025/03/27

使用したAI その他

何時もの如く、思い付きで駄文を書きました。
時系列
①敗残女騎士（R-18）
https://www.chichi-pui.com/posts/ce4c5008-ffb4-4d63-9a77-b82fcb34f4fa/

②女騎士の逆襲（全年齢）
https://www.chichi-pui.com/posts/b5d09455-46c5-4d64-b3cc-7599cc0f0572/

戦いが終わり王都に帰還した女騎士。
戦で敗れ捕虜となるも自力で脱出、敵の拠点から逃げるのではなく大暴れした。
戦では負けたものの、敵に戦で負けた以上の損害をあたえた。
女騎士の大暴れで実質的に引き分けとなった。
そのことを国王は大いに褒め称え、金銀財宝のほかに休暇を与え実家に戻り戦の傷と疲れを癒せと命じた。

「着替えくらい一人できる下がれ」
数日かけて実家のある領地に帰還した女騎士。
有力な貴族である実家では、特に父は今回の戦の英雄である女騎士の里帰りを領内に大々的に告知。
実家の屋敷の前に領民を集め、酒や菓子を振る舞い、女騎士の帰還を大いに祝った。
ちなみに政治的な思惑は無く、本当にただ娘可愛さだけでこれらの行為を行った。
子煩悩な父親の親心に感謝と苦笑を感じながら自室に戻る。
自室で旅の間に来ていた服を着替えようとするとメイドたちが近づく。
「お嬢様」
老齢の女性が咎める様な声を出す。
メイドたちと屋敷内の家事の責任者であり、屋敷で働く一番の古株の使用人だ。
「そう、怖い声を出すな、ばあや」
苦笑いを浮かべながら、女騎士は服を脱ぎだす。
貴族出身と言えど、騎士は身の回りの事は大体自分でやるのが当然だ。
もっとも、女騎士は騎士になる前から食事の支度以外何でも自分でやる人でもあったのだが。
「淑女たるもの……」
「黙れ！」
明らかに怒気を含んだ声。ばあやも含めその場の全員が凍りついた。
「……すまない」
目をそらす。
女騎士は捕虜になった時、凌辱され純潔を失っていた。
自身の純潔に関心を持っていなかったが、いざ失うと何とも言えない喪失感と後悔があった。
子供の頃から本当は男として生まれるはずだったと思っていた。
だが自分は男勝りなだけで女だと思い知った。
それが自分の中で折り合いをつけられず、淑女と言われ反射的に言い返してしまった。
「敵に捕まり、散々に犯された。私などもう……」
民衆には英雄などともてはやされているが、敵に捕まった女がどうなるかなど誰もが理解する。
王都の貴族たちから敵に売春して助かった売春婦など言われている。
「お嬢様、体は純潔を失ったのでしょうが、心までは純潔を失っていません」
「ばあや……」
「私も皆もお嬢様を蔑ろにする者などおりません」
「ありがとう」