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鉛色の遭遇

使用したAI NovelAI
ニューカナヤマに着いたグラファ。

彼女は散策がてら、色々なものを撮影して回っていた。廃墟を黙々と撮影を続けるグラファ。果たして、何か意味があるのだろうか?価値があるのだろうか?

そんな時、彼女は赤髪の少女と黒猫の可愛らしいやり取りを目にした。

「まーた変なもの持ってきた」
「にゃー」

そんな微笑ましい光景に、グラファは無意識に写真にこっそり収めようとしたが、ボタンに触れようとして彼女は我に返る。

(ハッ!可愛くてつい撮ろうとしてしまった...よくない!自制しないと...)

頭の中で衝動に駆られているのを他所に少女の背後で大きな物音がした。機械仕掛けの蜘蛛が何か暴走している様子で追い掛けて来た。

(カニ...?クモ...?)

遠くから機械のバケモノを目にして考えるグラファをよそに、慌てて逃げ始める少女と猫。障害物を利用しつつ隠れながら逃げているが、脚も尋常ではない位に早く追い付かれるのは時間の問題であろう。そして、あの巨躯だ。腕一本でも一撃でも喰らったら一溜りもないだろう。

「上手く逃げてくれるといいのですが...」

彼女はポソリとつぶやきながら、筒状のモノを取り出し光線状の剣を出した。追い掛ける蜘蛛に対して、切り込み前腕の駆動部に対して斬撃をお見舞いした。

「.........!?」

蜘蛛が一瞬動きを止めた。グラファは動きを止めた蜘蛛を観察した。蜘蛛の眼の色はコバルトブルーをしていて2つの眼が不気味に光を放っていた。だがひとつだけ何かが抜けたような穴を見つけた。

(もしかして...あの猫さん。目玉取っちゃったのかな?だから怒ってた...なんて思ったり)

内心クスっと笑ったグラファだったが、すぐに蜘蛛を見据えた。機械音と蒸気音を展開しながらグラファを敵対象に認識したようだった。

(デカイから音もやかましいですね...)
「けど、これでいい...あの子達の安全は多分守られたと思う。それに...きっと..."あの人"も同じ事をすると思うから...」

あの人とは誰の事であろうか?グラファにとってあの人とはかけがえのない人であるが、それを知るのはまだ先の話。

「では、解体作業をしましょう...」

グラファはもう一本筒を出し、光線剣を展開した。圧倒的な体格差ではあるが、彼女は物怖じせず蜘蛛を見据えた。

https://www.chichi-pui.com/posts/5ad41b47-bdce-45d1-bf4a-aafb85a9df0b/

今回、らけしでさんのエピソード
「怒ってるぞあいつ」の一部を拝借して
別視点での物語を展開させて頂きました。

らけしでさん、ありがとうございました!

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