あのさぁ、彼女たちのお部屋に来たんだからもっとイチャイチャするんじゃないの?(洗濯物こんなにためておいてよく言うよ……)
「あのさぁ。ちょっと自覚が足りてないんじゃないの?」
背中をぽんと蹴られる。
振り向くとベッドに腰掛けた金髪のニア。
「恋人のおへやにきたなら、もうちょっとその……い、いちゃいちゃ…するんものだろ?」相当なふくれっ面だった。
「そうだよ。せっかく一緒にゲームできると思ったのに……」
パンケーキの乗った皿にフォークを突き立てて銀髪のテヤンがため息をついた。
「せっかく朝から来てくれたのに、掃除に洗濯に、ご飯まとめて作ってくれるのはいいけどさ。ずーっと家事ばっかりしてるんだもの」
「アカネ、オレの作ったおやつ食べながらそれ言う?」
「だ、だっておいしいもの。これ」慌てる黒髪の少女。
「だいたいだな」彼女たちに背を向けて婚約者は洗濯かごをひっくり返し、靴下を合わせ始めた。「ずいぶんマシになったとはいえ、まだ自活能力足りてないこれを見て、ほっとけると思うか?まさかお嬢様が三人とも学校に柄違いのソックスで現れるとは思わなかったよ」
「だ、だってさぁ」とニア「乾燥機から取り出したときには気が付かなかったんだから」
「乾燥機をタンス代わりにするのはやめろ。食器乾燥機を食器棚の代わりにするのも、だ」
「「「うう……」」」少女たちはうなだれる。
「で、でもさ、わたしたち相当進歩したと思わない?」
「進歩してるぞ。オレたち」
「がんばったんだから」
三人の許婚がにじり寄ってきて押し倒される。
……たしかにレトルト食品とインスタントだけの食生活は卒業できた。まだまだ全くいろいろ足りてないけれど。
その真剣な表情の許婚に彼はため息をついた。
「褒めてほしいのはこっちなんだが」
ぱあっと表情を輝かせる少女たち。ベッドに腰掛けるように無言で示され、腰を落とした途端にひょいと押し倒される。
「門限までに帰るには、あと30分しかここにいられないんだからな」
「うん。わかってる」
「オマエの妹たちに滅茶苦茶怒られるのはもうこりたし」
「ね、はやく撫でて撫でて」
まるで子どものようにじゃれついてくる許婚たちに彼は苦笑する。
呪文
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