心狂#75
心の何処かで不安を抱いていた。
ちゃんと見てくれてるだろうか
兄は私を愛してくれてるのだろうか。
不安だから、色んな格好をする。
色んな格好をするごとに
その不安がいっぱいになって、
精神不安定になって、
病んでくる。
止まらない歯車
かけていく激情
どこか不具合じみた旋律を
奏でながら
病んでいく闇の音…
だけど、社会は
明るく振る舞わないと
いけない
嘘でも虚構でも
リアルに生きててもフィクションを
演じないといけない不条理
を心狂は抱いて壊れていく
どこかに、兄に何とか
してもらいたくて
思わず
「兄ちゃん、愛して…」
「おっ、おい、心狂」
「ポカポカさせて…不安なの…私」
即座にオーバーオールを着させると
彼女は平静を取り戻した。
「兄ちゃん…」
心狂兄は妹の様子を見て、
定期的に解放させないとなと
感じた。
呪文
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