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[遠野物語 六三:マヨヒガ]
ふとしたことから世捨て人になつた私は、人里を離れ山中を彷徨う生活を送つてゐた。
川魚や山菜を採ることにも慣れ、周辺の地形は把握してゐたのだが、ある夕刻足を滑らせいつもの道程から滑落し忽ち方向を失つてしまつた。
日は沈み暗闇の中、道に迷つた私が辿り着いた先には山深い宿のやうな物があつた。
もうし、と声を掛けると奥から女の声が聞こえた。
「お待ち申しておりました…」
戸を開け現れた妙齢のおなごは女将なのだらうか…彼女はそう言ふと、有無を言わさず私を宿へ引き入れた。
「さぞかしお疲れでございましょう。まぁ…お怪我までなさつて…。こちらの湯はお身体にとても良いのですよ。どうぞ湯治なさつてください…」
部屋に香炉が置いてあるのだが、それ以上に女将の放つ色香が長く世を捨ててゐた私の脳髄をくすぐつた。
着物では隠し切れない色香を放つ女将に誘われるまま露天風呂へ向かふと、女将は着物をはらりと脱ぎ捨てその色香の源をさらけ出した。
抜けるやうに白く豊満な肉体、重力に負けわずかに下垂した豊かな乳房、まるで少女のやうに雑味のない、無毛で綺麗に割れた淫裂。
目の前の光景に私は目を離すことも出来ず、巻いた腰布がめくれ上がるほど勃起した男芯を隠すことも忘れ、促されるまま腰かけ彼女の行為を待つた。

私の膝の間にひざまずいた女将が腰布を取り去ると、恥ずかしいくらいにいきり勃ち、先端から尿道に沿つて涎を垂らした男芯が現れた。
心臓の鼓動に合わせびくんびくんと脈動する姿から期待と興奮を悟られまいと、慌てて隠そうとする私を制止した女将は
「ふふ…構いませぬよ…貴方様は殿方なのですから…」
それは男なら自分の裸体に反応して当然という意味なのか、これから行われる行為に甘んじて当然という意味なのか…私が結論を出す間もなく、膝の間に割つて入り股間に顔をうずめるやうに身を寄せてきた。

「…こゝからご奉仕いたしますわ…」
そう言つて私の先端に接吻し唇を離すと、下唇と尿道口が我慢汁の糸を引いた。
「んっ…厭らしい味…」
ちろりと舌で糸を舐め取り艶めかしい表情でそう言ふと、亀頭にかぶりつくやうにちゅるりと咥え、そのまゝ根元まで一息に咥え込んだ。
男芯に隙間なく絡み付く唇と舌の艶めかしい快楽に耐えきれず、私は女将の頭を根元まで押さえつけ喉の奥へびゅくびゅくと精を放つた。

女将が唇を離すと、私の尿道口から彼女の舌へと濃い精液の糸を引いてゐた。
女将は舌の上に溜まる卑猥な白く濁つた粘液を見せつけるやうに男芯へとどろりと垂らし、再び咥え込んだ。
男芯に精液を塗り込むやうに数回往復し唇を離すと、現れたのは先端から陰毛まで精液で濡れて光る生々しい男芯だつた。

「あたくしに任せて、お楽になさつてくださいませ…」
仰向けになつた私に跨り精液まみれの男芯を手に取り、自らの淫裂へと当てがつた。
ぬちょりぬちょりと音を立てるやうに淫裂で亀頭を弄んだあと、やうやうと腰を下ろしていつた。

ぬちゃちゃちゃ…と湿つた音を立て濡れそぼつた花弁を巻き込みながら彼女の内部へと侵入していく男芯。
男芯にまとわりついてゐた精液が行き場を失い、男芯と花弁の合わせ目からぶちゅりと溢れ出す。
そのやうな卑猥で扇情的な状況を目で楽しむ間もなく、彼女は私の上で踊るやうに艶めかしくいやらしく腰を使い跳ね回り、尻を弾ませ少女のやうに可愛らしくも艶と色香にまみれた生々しい嬌声を上げた。

みつしりと肉の付いた豊かな肉体を跳ね除け膣外へ白濁を開放するほどの理性はなかつた。
体液にまみれたまま挿入した時点で、私は覚悟を決めてゐた。
込み上げる射精感でもう我慢が出来ないことを伝えると
「よろしいですよ…このまゝあたくしの中で果てゝくださいまし…」
女将は私にしがみつくやうに深く大きく尻を揺らし、膣内射精へとむけて激しく腰をくねらせ始めた。

出る…!
私は女将の腰を掴み奥までねじ込むやうに突き上げた直後、彼女の中で男芯が、弾けた。
びゅくっ!びゅるっ!びゅーっ!びゅびゅっ!びゅ…!
私は雄たけびのやうな声を上げながら、何度も何度も繰り返す律動と共に膣内へと精液を放出してゐつた。
男芯が自身の胎内で脈々と精を放つたび、びくんびくんとわななく女将の肉体。
膣内射精といふ官能的、倒錯的な行為に打ち震える彼女の表情は被虐心で恍惚となつてゐた。

いつの間にか体位を入れ替えられ、私は彼女の両足を抱え上げ彼女を見下ろす姿勢になつてゐた。
「まだ、続けられましょうか…?全部あたくしの中に…お注ぎくださいませ…」
私はもう考えることを止めた。
ただ女将の豊満な肢体を貪り、彼女の中を直接感じ、膣内へ射精することだけのために腰を打ち付けた。
何度膣内射精を繰り返しても萎えることなく、彼女の内部を突く度に肉が肉を打つばちゅばちゅと湿つた音と彼女の厭らしい嬌声、私の快楽に呻く喘ぎ声が響き渡る。

このまま中に仕込みまするぞ
放ちますぞ…
また至ります…
ほらほら、また中ですぞ…
何度も何度も繰り返される痴態に私の征服欲を満たす語彙もいつしか無くなり、無言で膣内射精を続けるけだものゝやうな交合。

女将の肉体を押さえつけ、抱え上げ、広げ、裏返し、のし掛かり、突き上げ、突き下ろし、徹底的に挿し貫き犯しぬいた。
一晩中…いや、幾十夜…幾百夜…幾年過ぎただろうか…時のいや果てまで彼女と繋がり交わつてゐた気がする。
気が遠くなるくらいの時間休まず貪りあい、数えきれない回数…お互いの全身が精液まみれになつても構わず絡まりあつてゐた。
私が最後の射精、頭が真白くなるくらいの強烈な快楽と共に大量の精を放つと同時に、彼女は切なく泣き叫ぶやうな喘ぎと共に、崩れ落ちるやうに果て尽くした。
私は彼女の肉体に覆いかぶさるやうに力尽き、力なく抜け落ちた男芯とともに怒涛のやうな精液が流れ出した。
据えた匂いの中に僅かな香炉の香りを感じながら、私はそのまま深い眠りに落ちっていつた…。


…人の声が聞こえる

何者かゞ騒いでいるやうだ

何だ…?

声が近づいてくる

おい、私は裸じゃないのか

衣を着ないと

そうだ、彼女は

女将もゐるはずだ

手拭いはあつたか

身体を拭かないと

ああ、頭が回らない

体が重い

全く動けない

精を使い果たしたか

声が目の前に迫つてきた

「おい、人がいるぞ!」
「裸か…生きてるのか…?」
「とりあえずこいつの服は…おい、ボロボロじゃないか」
「スマホ電波届くか?救急車呼ぶか」

私はやつとのことで瞼を開けると、異人のやうな恰好をし耳悪い日本語を話す若者に囲まれてゐた。
やつとのことでこうべをもたげると、私が女将と絡み合つた宿はボロボロの廃屋になつてゐた。
記憶障害というやつか、私は女将とのこと以外何も思い出せなかつた。

けたゝましい警笛のような音とともに現れた、白い箱に担ぎ込まれた。
あれは自動車なのか?蒸気自動車にしては大きく、あのやうなものは初めて見るぞ…。

名前を聞かれた
思い出せない
今日は何年か?
かろうじて明治だといふことは覚えていたが、医者様はいぶかしがる表情で「れいわ」だと言つた。
何といふ事だ…私は100年以上…彼女と…?

私の話を理解してくれる者はおらず…100年間あの宿で過ごした挙句、とこしへに精神療養所に閉じ込められることになつた…。

呪文

入力なし

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