天使になったまゆ子とキワミは再会する。(絶望結社NK報告書)
絶望結社の人間によって、
別に恨んではいない。
当然の報いだった。
あれだけヘンタイじみたことをすれば、
天罰が裁きがやってくるのだと、
ただ、まゆ子も守れずして死んでゆく弱い自分が情けなかった。
彼女の最後は焼却炉によって、
燃やされながら死んだと、聞いている。
ずっと、僕の名前を呼び、愛の言葉を言っていたのだそうだ。
僕がもっと、強ければ…もっと、誰かのために守れるくらいに…
だけど、もう、過ぎたことだ。
1度失った命が復活するなんてのは夢物語のようなものだ。
現実の物語は僕らの思っているように
残酷で理不尽だった。
他の皆も、もう…まゆ子、ケイトさん、ひかり、若葉、うぅ、ごめん、僕はもう、みんなに殺されても仕方のない人間だ。
だから、僕は川の近くで自殺しようとしていた。
自殺すれば地獄へいける。
この世界の罪を僕は実行する。
生きてちゃいけない人だから…
「キワミくん?」
聞き馴染みのある声、
ずっと幼い頃から聞いてきた大切な人の声に、僕は振り返る。
短髪、黒髪、無乳で幼い体つきをしてるけど、陰毛がその分濃くて、
そして、何よりも芯のしっかりとした人物。まゆ子だ…
「キワミくん、やっと…会えたね」
まゆ子の瞳からは涙に溢れていた。
絶望の世界に希望の光が射す。
「まゆ子、ごめん、僕は君を」
抱きしめる。まゆ子の温もりが、まゆ子の匂いが、ほんわかとした存在が、僕の心に太陽を灯す。
「いいよ、キワミくん…わたしは最後まで抗ってみたかったの、灰になったとしても、無力だったとしても、私は愛を叫び続けたかったの」
「まゆ子…僕は自殺しようとしていたんだ…」
「間に合ってよかったよ…キワミくん」
まゆ子が僕の胸のなかで涙を静かに流し続ける
沈黙の時間、空を眺めると、綺麗な青空が広がっていた。
「僕たちは死んだんだな…」
「うん、そして、私は天使になったの…もう、誰も悲しまない世界のために絶望と対峙する」
「そうか、まゆ子は天使になったのか」
「私は戦うよ、天使となって、絶望から希望と日常を取り戻してみせるから!」
「なら、僕も…まゆ子の力にならないとな」
僕は天使になることを誓う。
闇と絶望を滅して、元の世界を取り戻すために…。
〈絶望報告書〉
天界と天使、地獄と敵対する勢力
希望と光を行動理念としており、
絶望結社NKの妨害または破壊を行うもの。
天使を見つけた場合は、
対天使装備への切り替えが必要だ。
最近では、まゆ子、キワミと似た天使が、
絶望結社NK部隊を殲滅している報告が多数見受けられる。
これを受けて無銘、『十戒』たちは
対天使戦略のあり方について、
方針、作戦を考えることになる。
「彼らが天使となって戦うのなら、私は絶望そのものとなって切り伏せるだろう…」
後にGARLAND戦争へと発展していくこととなる。
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