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彼女の道、私の道

使用したAI Dalle
フラットランドでの探索を続けるチヨ。
文明の残響を求めて廃工場を渡り歩いていると、ふと開けた場所に出た。
陽射しを受けて咲き誇る向日葵、遠くに見えるガラクタの街、役目を終えた電波塔。
そしてその根元に、この世のものとは思えぬほど冷たく美しい存在が腰を下ろしていた。

栄光の残照、黄昏の世における特異点――汎用人型アンドロイド”シンカロン(Thinkalone)”。
目の前に佇む彼女は、その中でもさらに特殊な存在であった。
誰よりも速く空を駆ける。ただそれだけのために製造され調整された、翼を持つ乙女たち。

――イカロス。

現在では稀な存在になってしまった人造天使だが、黄昏梟として各地を奔走するチヨには、何度か見かけた経験がある。
しかし、そのどれもが、空高くに舞う豆粒のように小さな姿か、肉眼で捉えることが困難なほど素早く動く人影。これほど近くで目にするのは初めてだ。
その美しい存在を焼き付けようと、正面に回る。

天使は静かに目を閉じて眠っていた――いや、違う。彼女は完全に機能を停止していた。
つまり――

――死んでいた。

慌てて彼女の体に視線を走らせるも、すぐに無理だと悟った。胸の中央に露出したコアは粉々に砕け散り、修復不可能なほど破損していたのだ。
彼女の存在は、かつてこの地に繫栄した人類の歴史と同じく、露と消えた。

***

チヨはゆっくりと立ち上がり、再び歩き出す。その手には、イカロスの体から取り出された汎用バッテリーが握られていた。
道半ばで倒れた者たちから想いを受け継ぎながら、若きフクロウは自らの”道”を歩む。

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