メカニカル・ウィング！

2023/10/01

使用したAI Stable Diffusion

携行型背負式展開飛行翼。

人間が使用することを想定し設計された、外付けタイプの飛行ユニットだ。
携行可能な小型のパッケージに収納されており、展開することで浮力と推進力を兼ね備えた翼が展開される。
剛性にも富んでおり、上空の気流の中でも十分な飛行性能を維持可能。

「主翼展開、可動オーケー、保持確認オーケー、バッテリー残量確認オーケー…」

展開した飛行翼の全長は、おそらくヴェリテの身長よりも大きい。
広げた主翼の点検を行う少女の表情は真剣そのものだ。

「利用者の体調オーケー。酔い止め服用オーケー」

自分に言い聞かせるように続ける。
この背負式展開飛行翼がもたらす利便性は計り知れないものがあるのだが、欠点もあった。
まず、利用者の意志通りの飛行をするには取り扱いが難しい点。
そして、利用者の肉体にかかる負荷が十分に考慮されていない点だ。

人間の身体は、鳥や飛行機のように空力を受け流す作りになっていない。
背中に翼を背負ったところで、飛行によって受ける衝撃や重力に、身体のほうが負けてしまうのだ。
そのため、瞳を保護するゴーグルやプロテクターの着用など準備ごとがとにかく多い。
フェンテス内で、機械化率が低い人間の飛行翼の利用率は決して高くないのは、
事前に取得が必要なライセンスの異様な多さと併せて、そのあたりに原因があった。

「風速は……南東から秒速約１５メートル、上空は更に強い。天候確認オーケー」

ヨシ、と頷いて、ヴェリテはバルコニーの端まで移動すると、意を決した表情で駆け出した。

飛行翼から漏れるモーターの機械音がわずかに強まる。
アクチューターが動力を伝え、飛行翼が風を拾うための動作を開始した。

「離陸！」

朝焼けの都市景観の中、一対の翼を負った少女が中空へと飛翔していく。

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フェンテス国内では人間とロボットが共存しており、生体機械化技術が進んでいると設定にあります。
果たして人間はどこまで人間であることをやめているのでしょうか。
自分は、人間は肉体の枷から解き放たれることはできていない連中も多いんだろうなと考えました。

生まれながらの人間、機械化した人間、製造されたロボット。
いろんな生まれとバックヤードを持つキャラクターが見られると良いなと思っています。

メカ翼はLoRAに頼りました。
AIイラストでのメカ描写については正直ノウハウが乏しいところがあります。
これまでの作品を見てもらえればお分かりいただけると思いますが、全然傾向が違うので…。

その点、自分の作品を好きで居てくださる方には突然の方向性の変更で困惑もあるかと思いますが、
まぁ１週間程度の旅行ですので、こんなこともあるよなと見守っていただければと。

呪文

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イラストの呪文（プロンプト）

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