…育ったのよ…

2024/04/30

使用したAI ちちぷい生成機能

「ど…？！
　どうしたの！？
　そ、その…！
　え、と、む…胸
　いや前も大きかったけどさ？
　倍くらいになってんじゃん！？
　え？！
　なに？！
　腫れてる、んじゃないよね？！」

新学期
入学式の手伝いや新入生の案内などでバタバタした1日。
諸々用事も済ませ、後は帰るだけとなった私は
ふと思い立って演劇部所属の友人を訪ねてみる
事にしたんだ。

よくよく考えてみれば春休みに入ってからこちら
全く会っていなかった気がするんだよね。

私は委員会活動、彼女は部活と、お互い忙しく
していたので、最近はほとんど顔を合わせて
いなかった。
まぁ…部活動と委員会活動ではズレて当たり前だし
最上級生ともなれば責任もかかってくる。
故に必然的に一緒に居る時間は減るものではある
…忙しくしている間は気にならなかったのにさ、
一度気になりだしたら隣に居ない事が気になって
仕方なくなっちゃってね、偶には一緒に帰ろうと
誘う為に演劇部の部室へと赴いたってぇ寸法さ。

ノックの後、部室のドアを開けると、果たしてそこ
には、お目当ての友人がファイルの整理をしている
姿があった。
後姿でも一目瞭然。
黒髪を高い位置で纏めたポニーテール
小柄でありながら出る所は出て、引っ込むところは
しっかりと引っ込んでいる抑揚のある体型。
ふっるい流行語では「トランジスターグラマー」と
言うのだそうだ。が、そんな事はどうでもよろしい

「あれ？珍しいね？部室に来るなんて。」

首だけ回して私を視認すると、作業の手を休める事
なく彼女は応えた。
確かにね。
普段ならばお互いの部室や委員会室などには脚を踏
み入れたりしない。慣れない場所だと、なんと言う
か…場違い感というか余所者感が凄くて落ち着か
ない。そんな経験、あるでしょ？ほら、職員室とか
別に悪さしてる訳じゃないのに妙に緊張したりさ。
あれよ、あれ。

「ん〜…偶には一緒に帰ろって誘いに来た。」

私がそう言っても彼女は作業の手を止めない。
後ろ姿なので手元は見えないが、書類を確認しつつ
ファイルに閉じては慣れた手付きで棚へと差し込ん
でゆく。

「そっか。もうちょっとで終わるから、座って待っ
　ててよ。お茶は出ないけど。」

「どうぞお構いなく。」

演劇部の部室とは言っても所詮は学校の部室である
からして、会議机が数台とパイプ椅子が数脚並んで
いるだけの簡素な作りだ。まぁどの部活でも、委員
会室であっても似た様なものなのだが…普段いるの
と違う場所というだけで妙に落ち着かない。結局、
出入り口に一番近い椅子に腰掛けて待つ事にした。
頬杖をつきながら友人の後ろ姿を…とりわけぴょこ
ぴょこと揺れる馬の尻尾を眺めつつ『髪、随分伸び
たなぁ』などと取り留めもない事を考えていると
『…よし。』という呟きが聞こえてきた。
どうやら書類の整理が終わった様で、彼女は腰に手
を当てて満足気に棚を眺めている。
再三言うが、後ろ姿なので『そんな感じがする』
というだけで、実際に満足しているかどうかはわか
んないけどね。

「お待たせ〜。んじゃ帰ろうか。」

そう言って振り返った彼女を見て
私は眉根を寄せた。…おかしい…
何か…何かが…おかしいのだ。何かが。

呪文

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イラストの呪文（プロンプト）

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