全力訓練でくたくた銀髪お嬢様
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体術の鍛錬も佳境を迎え、激しい攻防を繰り返す。
だが年頃の少女と歴戦の猛将の体力が同じである訳がなかった。
時間が経つにつれ、少女の脚はあがらなく、腕は伸びなくなり、だんだん精彩を欠いていく。
「ぐ、あっ!」
頃合いを見た所で真正面からの長槍一撃で少女をガードごと吹っ飛ばした。
うまく芝生の上に転がるように向きと力は調整している。
言われた時は気にもしなかったが、直前になって自分の娘でもある使用人長が『ここを訓練にお使いください』と言った意味がわかった。
付近のある一帯だけ妙に土が柔らかく芝生も青々としていて衝撃緩和させるのに丁度良かったのだ。
(主人を遠慮なくぶっとばせって意図だったらだいぶ捻くれてんな。誰に似たんだか…)
彼女はうめき声をあげて上体を起こしたが足腰にはもう力が入らないらしい。
歯を食いしばって立とうとした所を手で制した。
――いい。今日はここまでにしようか。
一瞬で力が抜けたのか、双眸から闘志は消え、くたっとして大きく息を吐いた。
「はーーー、いたた…、実をいうと、もうほとんど動けませんでした。こんな姿勢で失礼致します、本日もありがとうございました、おじ様」
――いや全く、ひ弱なお嬢ちゃんだった頃とは見違えるようだ。ジジイは嬉しいぞ。
かかか、と笑いながらひょいと少女を肩に担ぎ、娘に手当を依頼して自身は風呂に向かった。
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#真剣 あかさたな(避難用)様ユーザ主催企画参加分です。
これ単体だと微妙かもですが、前回との一続きの流れということで参加にさせてもらいました。
稽古をつけてもらってクタクタだけど感謝している、の感じを出したいんだけど画像だけで伝わるじゃろか…。
明るい広場にしたからだいぶイメージは健全にできたとは思うが、こういうのって苛められて喜んでるHENTAIの表情と紙一重なんよな。。
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