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学校の行事終えて帰宅する魔王女様。
月美「タダイマ♪今夜は.....あら?」
人気の居ないエントランス...いつもなら使用人か、冒険者が居るはずだが?
月美(なんで?城から皆の気配がなくない?)
魔王城はもぬけの殻に感じた..

一先ずは場内に入る...争いの痕跡はないが...

月美(?なにこれ)
何やらプリントされた紙が落ちている。
罠が無いことを確認し、拾い上げ読む。
『今宵アナタの心を頂きます...怪盗R』

月美(はぁ?アタシの心を?何処の怪盗なんじゃぁ!それよか皆何処よ!)
焦る魔王女様。手練れしか居ない魔王城の皆が気配なく居なくなる...
平静保つのも、少し辛い...今日は誕生日なのに?何故?
その時だ!

R『見目美しい王女よ!お困りだろうか?』
月美「へ??はぁぁあ?」
声がした先を見ると、塔の上でしつ...もとい、謎の少年が居た。

月美(??ラーヴィじゃん???なにこれ?てか♡かっこいい♪💦っちそれどころじゃ)
R「恐れることはない!我と共にこの先へ向かおう!」
謎の少年が迫る。いつの間にか学生服がドレスに入れ替わっており、お姫様抱っこをされる。

月美(!?いつのまにl?こんな事出来るのは...)
なぁんとなく理解したいけれど、ふつふつと嬉しさが込み上がる。
R「お....おここりょちょうらいいた(ガチ!」
.......噛んだ...上に噛んだ
月美(!?!?我慢!?!?笑うなアタシ!?皆が頑張ってるんやし!?)
執事は顔を真っ赤にする。ヤバい!我慢できそうにない!

椿咲「んもおおお♪ラーヴィ様ったら♪ここまでのようですわね💦」
月美「椿咲ぁ?ええと、どういうこと?」
執事から下ろされる。執事はしゃがみ込みうっつぷす...
相当恥ずかしいようだ...色白の肌が真っ赤になっておる。
椿咲「サプライズお祝いしたくて、お姉様ミュージカルがお好きでしたから、怪盗をモチーフなソフトなミュージカルを体験して頂きたかったのですが...」
全身真っ赤にしている執事が
執事「...勘弁してくれぇ💦」

月美「ううん、こんなラーヴィ見れるのはレアやし、これはこれでもかと♪いい気分だわ!」
執事「......ぐふ」
消沈する...直前、協力すると張り切るが、面目立てず落ち込む...
月美「サプライズ...かぁ💦やられたわよ?椿咲♪」

椿咲「えへへへ♡産まれて初めて♪心の底からお姉様のお誕生日をお祝いできるんですから♪」
月美「...アリガト♪愛してるわよ♪椿咲」
椿咲「種も空いたので♪お祝い楽しみましょう♪」

椿咲のその一言の後、瞬時に城の気配が変わる。
ルミィア「ふう、気配隠しは解いたぞ?」
月美「ルミィア♪あなたの仕業?」
城の皆の気配を隠していたのは、1000年を生きるハイエルフのルミィアの仕業のようだ。
ルミィア「誕生日おめでとう、月美。まぁとりあえず後は若者達にまかせるぞ」
そそくさと立ち去る。
月美(手練れ揃いを覆い隠すの大変だったろうに💦)
ルミィアの心労を察する。そして、お祝いの言葉をありがたく感じる。
気づけば、他の皆が自分を取り囲んでいる。
葵「お姉ちゃん♪18歳のお誕生日♪おめでとう♪」
ミント「月美♪おめでとう♪もう立派な成人だね♪」
幻刃「月美ちゃん♪おめでとうございます♪今後も♪太宰府からお慕いしますわよ♪」
生徒達『月美様ーーーーー!おめでとうございますぅーー!』
色んな人脈から、魔王女様にお祝いが止まらなかった。
いつも健気に、そして情熱を込めて行動をする。
時折愛着ある失敗に、人情脆い....
でも筋を通す。信念は曲げない。
力をしっかり正しく行使する。悪は許さない。
そして、国民を愛する。国民を守る。
魔王女様は若いながらも、皆が慕い愛される存在であった。
18歳のお祝いを受け、皆に感謝が尽きない魔王女様でした。

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