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現世からの旅へと誘う死神じみた、旅行者、幹途の共犯者として、建物やインフラ機能の破壊工作、ハッキング、買収、証拠隠滅など、幹途が有利に進めるように自らも時に生者に旅路を促す存在だ。

「躁デスか、鬱デスか、ならばあなたに現世からの旅を為すのデス」

彼は命ある者にナイフを突き付け、終焉を言い渡す。

「この世は命に溢れてる、溢れ過ぎて、壊したくなるのデス」

「ふふふ、僕は君という存在がいて、助かったよ。一人じゃ一夜限りで命を終わらせてたかもしれない」

幹途は微笑む、糸目の裏にある眼は、
未定未知数の論理、鬱病と精神病のような瞳をしてるかもしれないし、はたまた、一般人となんら変わらない瞳をしてるのかもしれない。
ただ、わかるのは…

「光などないのデス」

「僕らはキラキラとは反対のドロドロ、この世にいちゃいけない存在、自覚しながらも苦しいから、旅をする、そして出会ったものに旅路を促す」

「さぁ、唄え、終末と黙示録に満ちた、闇の劇場型災厄を唄うのデス」

そして、誰もいなくなった場所で
道刻幹途と共に街を廻る

「雑音がなくて、いいね、魂が聞こえる。悲しみと怒りに満ちた怨嗟の声が」

耳に手をあて、その音を聞く幹途

「僕は生きることを否定されたからね、実の家族に、だから、この声を聞いた時は嬉しかったな」

「この世の魂たちが苦しみの旅へと昇華できてよかったデス」

「君のおかげだよ破デスくん」

「デスデスデス」

彼は、月夜に笑う、光などない天文の漆黒
彼らの行動原理は…言葉では表せない、表出不可の概念、見れば、君をサツする。
サッすることができなくば、君はこの世からバイバイだ。

「幹途、次はどこにしましょうか」

「うーん、そうだなぁ」

幹途は考える。
頭の中に世界地図を広げて、

「宇宙もいいかもな、そこには宇宙人がおて、彼らを現世から旅へいざなう、僕らはツアーコンダクターだ」

「あはは、最高デス」

二人は笑う、闇と闇、絶望と絶望、犯人と共犯者、異端と異端、決して称賛されない
災厄の二人は今日も、どこかの旅行地にて事件を起こす。

『躁鬱事件の成れの果て』Song
https://suno.com/song/b251bdab-230a-4252-89f4-ddd74adfe1bd

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