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ひめはじめ (AI Remastered)

使用したAI NovelAI
「うー、さぶいさぶい」

茹であがった年越し蕎麦をお盆に載せ、台所を後にした。
しんしんと冷たい板張りの廊下を歩き、突き当たりの襖の前に立つ。

「おーい、陽芽(ひめ)ー。ここ、開けてくれー」
「はーい。ちょっと待ってー」

部屋の中に呼びかけると、中から少女の声が応える。
てってってっ、と小さな足音が近づき、すっと襖の戸が開いた。

「どうぞ、ハルにいっ」
「ありがとな、陽芽」

襖を開けてくれたのは、もこもこの温かそうなスウェットを着た女の子。
蕎麦を運ぶ俺の後ろを、陽芽はちょこちょこと嬉しそうについてくる。

「わーい、おっそばっ♪ おっそばっ♪」

テレビでは、毎年恒例の歌番組が放送していた。
こたつの中に入ると、冷えた身体に熱がじんわり浸み渡る。
俺の隣に潜りこむと、陽芽はちょこんと膝の上に座った。

丼ぶりから蕎麦をひと掬いして口に運んでやると、陽芽はちゅるっとそれをすすり、幸せそうに顔をほころばせる。

ここは山間にぽつりと位置する、小さな、小さな田舎の村。
陽芽は家の近所に住む、幼なじみの女の子。生まれた時から知ってる仲で、目に入れても痛くない妹のような存在。
今までそうやって過ごしてきたし、これからだってそうなのだろう……そう思っていたのだが、陽芽にとっては少し違っていたようで。

俺と陽芽は、今年の夏から恋人同士として付き合っている。

呪文

入力なし

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