【テーマ曲あり小説　スサノオ】【その２】ヤマタノオロチとの対峙

2024/10/22

使用したAI Stable Diffusion

小説書いてみました<(_ _)>　イラスト２枚あり
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【戦闘ヤマタノオロチのテーマ】
カッコ良い戦闘曲を選定しました。
以下のURLに行き、再生「▶」を押すと曲が聴けます<(_ _)>
Sunoで、ひでが作曲：英語で作っております。

https://suno.com/song/ce2be0ec-7c90-497d-af38-b7ce59072e25
この曲は、私のどこかの創作のテーマ曲として活用するかもしれませんが、その際の重複はご了承ください<(_ _)>
なお、曲が終わると、Sumoの仕様で別人の曲が継続して再生となる場合があります（個人毎の設定による）。
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【小説について】

そして、ついに生贄に出す日が訪れた。村中が静寂に包まれ、空気は凍りついたように重く、木々の葉さえもその静けさを破らぬよう、微動だにしなかった。クシナダヒメがオロチに差し出される運命にあることは、誰もが知っていた。しかし、スサノオはその運命に抗う決意を固めていた。

スサノオは、戦いに備えて「焔神剣（ほむらのつるぎ）」を手に取った。その瞬間、剣に宿る炎がかすかに揺らめき光を放った。この剣は、天照大神から授けられた神具であり、古代より最も強力な神器であった。その力は、太陽の如く輝き、どんな暗闇も焼き尽くす力を秘めていた。

スサノオは一歩、また一歩と祭壇へと向かう。風が彼の髪をなびかせ、鋭い決意がその瞳に宿っていた。「ヤマタノオロチの闇がどれほど深くとも、この剣の炎があれば恐れるものは何もない」と自らに言い聞かせるように、剣を強く握りしめた。

夜が訪れると、まるで天地の境が曖昧になるかのような闇が辺りを包み込んだ。雲は重く垂れ込め、星々さえもその光を隠している。風は冷たく、森は不気味な沈黙に包まれていた。そんな中、遠くから不気味な地響きが近づいてきた。木々がざわめき、地面が震える。ヤマタノオロチが現れたのだ。

巨大な影がゆっくりと姿を現す。その身の丈は山を越え、八つの頭がそれぞれ自由に動きながら地を這い、闇を引き裂くように進んでくる。その一つ一つの頭が、鋭い赤い目でスサノオを睨みつけ、恐怖を煽るように毒の蒸気を吐き出した。鱗は漆黒に輝き、その表面は鋼のように硬く、いかなる攻撃も通さぬという自信に満ちていた。

「…たかが天の一介の神が、この私に立ち向かうとは愚か者だ。私は大地を支配し空を裂く存在。どんな神の力も、このヤマタノオロチの前では無力だ！」

その声は雷の如く轟き渡り、大地がひび割れ、山々がその威力に怯えたかのように震えた。だが、スサノオは冷静だった。彼の目は怪物の巨体を正確に捉え、動じることなく、静かに焔神剣を抜き放った。その瞬間、剣に宿る炎がまばゆい閃光を放ち、夜の闇を切り裂いて周囲を光で包み込んだ。

「貴様の闇がいかに深くとも、この剣の炎がすべてを焼き尽くす！」

スサノオの声は静かでありながら、決して揺るがない強さを持っていた。そして、次の瞬間、彼は一気にヤマタノオロチへと駆け出した。剣を握る彼の姿は、まるで炎そのものが走っているかのようで、その速度は人の目には捉えられないほどだった。

ヤマタノオロチの一つの首が唸りを上げ、スサノオへと襲いかかった。牙が鋭く光り、空気を切り裂いて向かってくる。しかし、その瞬間、スサノオは剣を振りかざし、鮮やかな炎がその頭を包み込んだ。炎はまばゆい閃光を放ちながら、ヤマタノオロチの一つの首を瞬時に焼き尽くした。

「ぐあああああっ！」

ヤマタノオロチの怒声が大地を震わせる。しかし、スサノオは止まらない。残る七つの首が一斉に襲いかかるが、彼はその巨体の動きを読み取り、次々とかわしていく。炎を纏った剣が舞うたびに、竜の首が燃え上がり、その度にオロチは叫び声を上げた。

ヤマタノオロチの頭一つ一つがスサノオを取り囲み、牙を剥き、無数の鱗が鋭く光りながら迫ってくる。そのすべてが破壊の力を秘めていた。しかし、スサノオは恐れることなく、その動きを見極め、剣を振るい続けた。次第に、ヤマタノオロチの動きは鈍り、残る首はわずか三つとなっていた。

「まだ終わらぬ、スサノオ！貴様は決して私には勝てぬ！」
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続く