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危機!

使用したAI その他
「だから情報の物質化が原理的にあり得ないのはコインの裏面が表面を記述できないのと同じで、コインの裏面に表面を記述すると必然もう一つの裏面が発生せざるをえず、つまり今度は裏面Aが裏面A’の記述を要求させるわけで、理の当然からそこに無限遡行が生じるが、無限なんてものが現実ではありえない以上…」
「ッ!」
突然体が重くしびれ視界にざらざらとしたノイズが混じる。イーサーも何かを感じているようだ。
「! なんだこれは? おいスミヨシくん、きみもこれを感じているのか?」
「ああ! イーサー! なんだか視界がおかしい!」
「われわれは攻撃を受けているのか? それとも最奥のサーバールームそのものの影響なのか?」
イーサーのこんなに焦った声をきくのははじめてかもしれない。
「ぐッ!」思わず声が出る。視界がますますひずみ、立っていられないような気になる。いや、そもそも自分が立っているのかどうかすら感覚できない。どころか上下の感覚すらあやしいのだ。
「スミヨシくん! 聞こえているか? これはまずい。引くぞ! きみはわたしの後方を歩いていたから、きみがいる方向が後方だ! わたしの手を取れ、見えるか? きみが手をつかみ次第全力でそちらの方向にすっ飛ぶ!」
砂嵐のような視界の中で、イーサーがこちらに手を伸ばしているのがかろうじて感覚できる。
「イーサー!!」
ぼくは手を伸ばしそれをつかーー

呪文

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