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アキラの追憶・2

使用したAI Stable Diffusion
4歳。
その頃の私は引っ込み思案で大人しく、消極的で、外に向かって出て行けない性格だった。

閉鎖的で過酷な空間に閉じ込められた子供たちには大きなストレスを抱え込んでしまう。
そんな環境の中でもっとも弱い者が身近にいたとすれば、必然的に起こる現象がある。

―――私は、虐めの対象となった。

始めは些細な嫌がらせから。
軽く小突かれたり、からかわれたり。
部屋には監視カメラ的なモノはあったが、施設内の大人は必要以上に私たちには干渉してはこない。
それに気付いたリーダー格の男の子が私に対して暴力を振るい始めた。ストレスを発散させる為だけに殴られて蹴られる日々。最初はその子だけだったがどんなに暴力を振るっても何もお咎めがないコトが分かりはじめると、ひとり、またひとりと増えていき、終いにはそこそこ仲の良かった女の子もそれに加わり、虐めを楽しみだした。

ある時は監視カメラの死角で。
ある時は堂々とカメラの前で。

幼さが故の残酷性。
羽虫を叩き潰す様に。
地を這う虫を踏み潰す様に。

私が声をあげ泣き叫んでも、止めてくれる様に、必死に懇願し涙ながらに訴えても。
彼らはケラケラと笑うだけだった。

一応、怪我をすれば施設の大人たちが治療はしてくれる。
…が、お咎めは当然なくて。
むしろ、治療されたコトが気にいらない様でより一層虐めは激化していくだけだった。

生傷の絶えない身体。
ズキズキと痛む身体。

その頃から…。
どくんどくんと、脈打つ音が私の耳に響く様になった。
身体を巡る脈動が凄く気になって。
それが凄く気持ち悪くて。
まるで身体の内側から虫が湧いている様な。

私は壊れかけていた。

呪文

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