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商人は陰ながら勇者の為に

使用したAI NovelAI
勇者の初期メンバーとして一緒に旅をしてきた。
最後まで一緒に行きたかったけど、足手まといになるしね。戦闘のプロでは無いし、限界を感じたので自分から離脱を申し出た、のが数日前。

離れてからも勇者達の事は常に気になる。

そんな私の耳に、顔見知りの男がある物を手に入れたという情報が入ってきた。
魔王の力を弱体化させることができるという、勇者達の探していたアイテム。
戦闘では役に立てなくても、少しでも勇者達の力になりたかった。

でも、よりによってあの男に会うことになるとは。

「久しぶりだな。会うのはあの時以来か?私の誘いを断って姿をくらませてからな」
以前、この男に自分の元で働かないかと誘われたことがあった。商人の世界では知らぬ者のない程有名な男だったが、やり口がとにかく私は気に入らなかった。勿論誘いは断った。
だが再びこうやって目の前にやってきた。
今度はこちらからアイテムを何とか譲ってもらう為に頭を下げにきた。何ともバツが悪い。

「あなたの手に入れたというあのアイテムの事で・・・」
「ああ、あれか。あれは今夜オークションで売り払うことにしたよ。」
最後まで言い終わらぬうちに男は言い放つ。
「待って!私が買うわ。いくらでなら売っ・・」
「お前にはいくら積まれても譲る気はない。」
またもや最後まで言い終わらぬうちに遮られる。
「あのアイテムは今夜オークションでどこかの誰かが大金をはたいて競り落とす。」
「なら私がオークションで競り落とすわ!」
「それは出来ないね。オークションは私が主催している。お前は会場にすら入れない。諦めろ。勇者の力になりたいんだろうがな」
この男は私が勇者のパーティーにいた事を知っていた。
「お金ならいくらでも払う。言い値で買うから!」
「金など私はいくらでも持っているからな。もういらんよ。手に入れられないもの程、私は欲しくなるんだ」
男の視線が舐め回すように私に絡みつく。
「私が欲しいものは昔っからお前なんだよ。どうだ?お前が私のモノになるのなら、アレは貴様にくれてやる。嫌なら、今夜オークションで誰かの手に渡る。海の向こうからも山程の商人達が集まるからな。2度と手に入れれるチャンスは無いだろうな」

くっ!でもこの男に会う以上こうなる事は予想できた。女好きのこの男なら。

でも、魔王の倒す為にこのアイテムは必ず必要になる!そんな貴重なアイテムと私の体一つで釣り合うなら安いもんだ!

男の部屋で何度も抱かれた。
ねちっこいのはエッチの時も変わらずだった。

数日過ぎた頃男から言い放たれる。
「今日からは私の部下達の相手をしてもらうぞ。手に入ってしまえばもうお前に興味はない。」
はいはい、貴方の相手をしなくてそれはこっちも願ったり叶ったり。
男の所有する船に連れて行かれ、甲板で何人もの男達の相手をする。
体はキツかったけど大丈夫。

あのアイテムは男の部屋の小さな金庫に大事にしまっている。
勇者達の居場所が分かればあのアイテムを届けてあげられる。

だがその夜、突然の轟音で目が覚めた!
私は急いで男の元へ向かう。
あたりからは悲鳴が聞こえ、黒煙が立ち込めている。魔物の襲撃のようだった。
魔王も馬鹿では無かったようだ。
自分を弱体化させるアイテムを野放しにするはずもないか。
男の部屋に飛び込んだ時、床に倒れる奴の姿が目に入った。
助ける事が出来ない程に無惨な姿だった。
私は金庫がまだそこにある事を確認して胸を撫で下ろした。鍵も開いてないようだ。
金庫がなかったら抱かれ損じゃないか。良かった。
私は金庫を抱えて、屋敷を後にした。

「主人が死んだら私はもう自由だよね。」

待ってて勇者。これを今から持って行くから。

呪文

入力なし

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