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女子相撲シニア部門

使用したAI その他
「ねぇ、あなた。子供たちも成人して独り立ちした事だし、あたし、始めたいことがあるの。」

「なんだ?いきなり。言ってみなさい。」

「フィットネスジムに通いたいなって…ほら今流行ってるでしょ?」

「…はぁ…今更そんなもの始めて…何か変わるのか?」

その心無い旦那の言葉が彼女の心に火を点けた。

子育てを終えて時間を持て余した主婦は毎日懸命にフィットネスジムに通い詰めた。

「あの人ったらいつもそう!私がどれだけこの家に尽くしてきたかも知らないで!!見てなさいよ!激ヤセして惚れ直させてやるんだから!!」

高圧的な旦那には絶対に言えない叫びを心のなかで上げながら、

スマホ片手に効果的なトレーニング方法を学ぶ。
トレーニングマシンを駆使。
要領が良くて案外器用な彼女は瞬く間にコツを掴み始める。
あっという間にダンベルを持ち上げるのも容易なほどに。

しかしジムに通い数週間。何故か、体重が落ちない。

彼女の過密なトレーニングはダイエットどころか、筋力の増強になり、屈強な肉体へと変化していた。

「しまったわ…旦那を見返したいあまりに、頑張りすぎたわ…」

そんなとき、ジムのスタッフの男性が彼女に声をかけた。

「お客様、少しお時間よろしいでしょうか?」
「(え、なに!?)」

「当社がとあるスポーツのチームの設立に力を入れていること、ご存知ありませんか?」

「いえ、存じ上げませんが…(スポーツ?器具の販売の勧誘かしら?)」

「こちらを資料に目を通していただけませんでしょうか。お客様はとても素質があると見ました。」

その資料の表紙には
「女子相撲シニア部門、専属強化選手育成計画」文字が。

「そういえば聞いたことあるわ。
ジェンダーの問題か何かで、相撲を女性へも拡大して国技を守ろうだとかなんとか…」

「いかがでしょう。今だったら競技人口も少なく、努力家のお客様だっあら日本一が狙えるかもしれません。」

「日本…いち…?」

結婚し、家事を死にものぐるいで頑張ってきて30年…自身の努力を褒められることのなかった彼女は初めて他人から認められた気がした。

秘められた闘争心に火の点いた彼女。
出した返答は…。

つづく(?)

呪文

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