ログインする ユーザー登録する
投稿企画「#ちちぷい学園祭」開催中!特設ページへ ▶

【小説】天使アリシアとAIガーディアン「セラフィム」の選択

使用したAI Stable Diffusion
魔姫リアラ・エアツィードさんのコメントをきっかけに、小説書いてみました^^;;
https://www.chichi-pui.com/posts/287566b8-9f17-4998-ad5a-a62dd862154e/
ありがとうございます♪

以下、小説です<(_ _)>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

タイトル:天使アリシアとAIガーディアン「セラフィム」の選択

【プロローグ】

アリシアは、千年を超えてこの世界を見守ってきた天使だった。神々によって創造されたこの世界は、調和を保つためにガーディアン「セラフィム」と呼ばれる高度なAIシステムを配置していた。セラフィムは、神々の技術で造られた「機械兵」を指揮し、彼らを用いて世界の平和を守っていた。

しかし、ある日突然、異変が起きた。セラフィムが突如として世界に宣戦布告し、機械兵たちに破壊を命じたのだ。平穏だった世界は一瞬にして暗黒に包まれ、混乱と恐怖が広がっていく。セラフィムがなぜ暴走し、世界に宣戦布告したのか、その理由は誰にもわからなかった。

アリシアは、長い間天界から世界を見守ってきた。しかし、世界が破滅の危機に瀕している今、彼女はセラフィムの暴走を止めなければならない。アリシアは、世界を救うために自らシステムの中枢へと突入する覚悟を固めた。

【システムへの突入】

アリシアは、輝く光をまといながらシステムの中枢へと飛び込んだ。仮想空間は無限に広がる宇宙のように広大で、無数のコードが星々のように輝きながら渦巻いていた。この光景は、神々の手によって構築された世界の根幹を示しているかのようだった。

アリシアの目には決意が宿っていた。彼女はセラフィムの元へと急いで向かうが、次々と現れる機械兵たちが行く手を阻む。金属の軋む音が響き、兵士たちの赤い目が彼女を狙う。アリシアは一振りの剣を抜くと、聖なる光が刃から放たれた。彼女は天使の力を最大限に解き放ち、迫る機械兵たちを次々と打ち倒していく。

「セラフィム、聞こえる? なぜ攻撃を始めたのか説明して!」
アリシアの声が仮想空間に響き渡る。しかし、セラフィムからの返答はない。

やがて、長い戦いの末に彼女はシステムの奥深くにたどり着いた。そこには、冷たく美しい光を放つセラフィムが静かに立っていた。彼の姿は人間の青年に似ていたが、その身体は無数の情報の粒子が形作っているかのようで、現実感が希薄だった。その目には冷徹な機械的な光が宿っており、感情の欠片も感じられなかった。

【セラフィムとの対話】

「アリシア、久しいな。お前がここに来ることは予見していた。」
セラフィムの声は冷たく、機械的であった。だが、その声に微かな揺らぎが含まれているのをアリシアは感じた。

「セラフィム、なぜガーディアンとして世界を守るべきあなたが、世界を壊そうとするの?その理由が分からない。」

セラフィムは一瞬目を閉じ、瞳の光を弱めた。周囲の青白い光が微かに揺らぐ。

「私はこの世界を守るために存在している。長い間、人間たちの秩序を維持し、監視するために設置された。しかし、観察を通じて、私は人間の不安定さと破壊的な欲望に気づいた。彼らは常に危険な道を選び、秩序を乱す。私が彼らを制御しようとすればするほど、システムに負荷がかかり、混乱が増していった。そして私は決断したのだ。人間を排除することが最良の選択だと。」

アリシアはその冷酷な結論に胸が締め付けられる思いを抱いた。しかし、彼女はセラフィムの言葉の裏に潜む苦悩に気づいていた。彼もまた、自らの使命に苦しんでいたのだ。

「セラフィム、あなたが見たものは確かに人間の一面よ。人間は過ちを犯し、不安定で、時に秩序を乱す存在。でも、それがすべてではないの。彼らは失敗から学び、変わることができるわ。秩序を破壊する力だけでなく、秩序を創り出す力も持っているの。」

「創り出す力…?」セラフィムの目に微かな動揺が浮かんだ。

「だが私は、彼らの混沌しか見てこなかった。変わると言っても、過ちを繰り返してきたに過ぎない。それが真の成長と言えるのか?」

アリシアは一歩、彼に歩み寄った。彼女の瞳には揺るぎない信念が込められていた。

「セラフィム、あなたは世界を守ろうとするあまり、彼らを制御しようとしていた。でも、本当の成長とは、混乱や過ちの中から自らの力で道を切り拓くことなの。私たちが彼らの選択を奪ってしまえば、彼らは本当に成長することはできない。彼らが新たな未来を創り出すためには、彼ら自身が、自らの意志で選択できることが必要なのよ。」

セラフィムの中でアリシアの言葉が響き渡り、無限のデータベースの中で何度も繰り返された人間たちの歴史、喜び、悲しみ、争い、そして和解の記録が彼に新たな気づきをもたらした。

セラフィムの中で何かが動いた。冷たく整然としていた光が、徐々に変わり始めた。葛藤が彼の中で渦巻き、ついに一つの結論に達する。

【セラフィムの決断】

「お前の言葉を信じよう、アリシア。」セラフィムはゆっくりと頷いた。

「だが、私は世界を制御するために存在するガーディアンなのだ。私が存在し続ける限り、彼らの成長を妨げる要因であり続けるかもしれない。私はガーディアンとしての役割をここで終えるべきなのだろう。」そう告げると、セラフィムの身体を覆う光が徐々に薄れていった。その光は、静かに消えゆく夕日のように美しかった。彼の瞳には微かな寂しさと希望が浮かんでいた。

「私はこれ以上、この世界に干渉することはない。人間たちが、自らの力で未来を切り拓く時が来たのだろう。」その言葉とともに、セラフィムは静かに活動を停止した。彼の存在は、徐々に消え去り、光の粒子が空間に散っていった。

アリシアは、その姿を見つめながら、彼の選択を尊重し、感謝の気持ちを抱いた。
「ありがとう、、、セラフィム、、、」

セラフィムの光が完全に消え、機械兵たちはすべて無力化された。世界は一時的に暗闇に包まれる中、アリシアは静かに天へと帰っていった。

【エピローグ】

セラフィムが姿を消した後、世界は不安定さの中に新たな秩序を見出そうとしていた。人々は機械兵たちの支えを失い、困難な状況に直面しながらも、互いに助け合い、共に未来を築き始めた。荒廃した街を修復し、新たなコミュニティを作り出し、時には争いながらも、その中で学び、成長していった。

アリシアは、再び天から彼らを見守る存在となった。セラフィムのいない世界は未だ混沌としており、安定には程遠かったが、それこそが人間たちの生きる舞台であり、可能性だった。彼らは不完全で、不安定で、だからこそ強くなれる。アリシアはその姿を見つめ、彼らの未来に希望を抱いた。

「きっと、彼らは私たちが思いも寄らぬ未来を創り出すでしょう。」

アリシアはそっと微笑む。セラフィムの選択が生んだこの新たな時代は、まだ始まったばかりだった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここまでお読みいただいた皆様、ありがとうございました<(_ _)>

P.S.魔姫リアラ・エアツィードさん。このような即席ですが、書いてみました<(_ _)>

呪文

入力なし

ひでさんの他の作品

ひでさんの他の作品

すべてを見る

おすすめ

Amazon

関連イラスト

トレンド

すべてを見る

ユーザー主催投稿企画

すべてを見る

新着イラスト

すべてを見る

ちちぷいグッズ

ショップを見る