帰る
闇夜と共に山奥の廃神社へと集まる。
そこに棲む化け狐はそれらを斬り、祓い、滅し続ける。
崖から見下ろせる人里は、不慮の事故や凶作に見舞われることが少ない住みやすい場所として栄えつつあった。
彼女のことは、もう誰も覚えていない。
#白黒世界の君の瞳 リャドイン鈴樹様ユーザ主催企画参加分です。
私がシリーズでやっている廃神社に棲んでいる化け狐、枯葉(こよう)の前日譚です。
数世代前の住民は口数少ない化け狐のことを知っていてお礼を兼ねて廃神社へ訪れていましたが、もうかなり前に人々から忘れ去られています。
動物や作物に悪い影響をもたらす呪い憑きや怨霊を祓うことは今を生きているものが住みやすくなることに繋がっていました。
彼女自身は誰の為でもなく、半ば惰性で人里の営みを守っていました。
白黒なので話も静かな感じがいいかなーということで。
意味がないおじさんとゴーヤとエロを投稿したと思えば突然のシリアスですが私は私生活からこんな感じです。
こちらの化け狐のシリーズは #廃神社のはぐれ狐 タグで纏めています。
よろしければ以下のリンクからどうぞ。
https://www.chichi-pui.com/illustration/posts/tags/廃神社のはぐれ狐/
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