『菓子ヴァンプじゃ!』Song
https://suno.com/song/2bc30d58-4765-4ed6-b8f6-85feebdc0686(あらすじ)
日を浴びれば即灰になっちゃう
弱点明快チュール・ペタンがお化け学校で
魔法族の衣装を来て、ハロウィンに参加した。そこには意地の悪い悪魔、イジワネンもいて…
(絵物語)
パンプキンの中からこんにちは!
吸血鬼のチュール・ペタンにとって、
夜は昼なのだ。
「さぁ、日曜日のような木曜日がやってきたのじゃ。お化けにとってのタ○的存在のワシが命ずる、お前たちにお菓子を御所望する」
「やーい!お前なんかにお菓子なんか渡すもんか!悪魔め!べー!」
お化け学校の悪魔イジワネンくんがからかう。
「むすー!お主も悪魔じゃろうが!」
「悪魔でも上級悪魔です~吸血鬼なんぞ、悪魔の分家のようなものじゃないか」
イジワネンの意地の悪さにピキッと来た彼女は、執事ハイカ・ノーカを呼ぶ。
「今から、魔法を使う、ハイカ」
「わかりましたお嬢さま」
ハイカは早速、地面から魔法の杖を
召喚し、チュールに差し出す。
「いくとするか!その腐りきった心にアマアマでキュンキュンのパワーをお見舞いするのじゃ!」
「ふっ、ふん、俺も呼び出すぜ、俺様のメイド、メェール・メェー!」
イジワネンが指を鳴らすと、
背後から、眼鏡三つ編みの羊耳のメイドが
やってきた。
「イジワネン様、どうかなされましたか」
「コイツが!吸血鬼の癖に歯向かってくるんだ!何とかしてよ、メェ~」
「しょうがないな~イジワネンで、私がどうにかするとでも」
「え?」
メェール・メェーは彼を諭す。
メイドは知っていた、彼は好きな子に対してちょっかいかけたくなるタイプだと…
「だから、素直に謝った方が身のためです」
「うっ…」
「歯をくいしば!」
「ごっごめんな…チュール」
彼女の拳が彼の顔面で止まる。
「謝った…でも、本当は!」
「チュール様、彼のためにも」
「ぐぬぬ…いいじゃろう、本当はお主の心をワシが矯正したかったが、メイドに諭されて改心するとはな…」
「あぁ、俺は…本当にこんな自分が嫌いだ…見下してしまう癖をな」
俯く彼、そんな彼女に飴をあげるチュール
「これから、一緒に魔法悪魔にならないか」
「ふっふん、考えてやらんでもない…」
口ではそう言いながらも、彼女の手にする飴をもらって内心ドキドキしていた。
(嬉しい…寝る時に飴を舐めようか)
イジワネンはチュールのことが大好きだった。そんな2人の様子を彼らの従者たちはクスクスと微笑んでいた。