三文が霞見にけり遠眼鏡
小林一茶の句。三文で借りた遠眼鏡で遠くを見るが霞がかかっていてよく見えない。
三文は文字通りの三文(今のお金でおそらく100円ほど)の意味のほかに安い、安っぽい、の代名詞のように使われる(三文の値打ちもない、二束三文、など)こんな安っぽい俺が三文の望遠鏡を借りたが霞ばかりでろくに風景も見えない。といったところか。
私が驚いたのは、一茶の時代すでにお金を出して覗く望遠鏡があったという事実。しかもたったの三文!まあ、倍率は大したことなかっただろうと想像するに余りあるけれど。たぶんですが、景色を見るよりも遠眼鏡という南蛮渡来の道具を手にする楽しみみたいなことがあったのでは?と。
呪文
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