最終決戦(bad end)
ジェリーさんよりも私が泣きたい…
前にも言いましたが。これはもう無くなった未来です。
ジェリーさんが光に生きないで闇に飲まれたver.のエンドです。
なのでこの設定は本編では多分使われません。
そして、1人称を使ってるのは
二人以上のキャラを生成すると節分以上の作業量になるのが目に見えてるからだったりしますw
一応人物紹介
姫様ージェリーさんの親友。仇である魔王の娘
美琴ー魔法少女隊の同期。ジェリーさんに助けられてから憧れていた。先祖も過去にジェリーさんと因縁がある
「何でここまで来ちゃったんですか?もう知ってるんでしょう。私が実は人間でも何でもない魔王軍の幹部だって」
それでもジェリーさんは私達の仲間だからですか…
本当に…本当に…私だってずっとそっちにいたかったですよ。
でも、もう遅いんですよ。
お互いに大事な人を失いすぎてしまいました。
今さら責任をほっぽりだして人間として生きるなんて出来る筈がないでしょう。
だから、追いかけませんから…
どうか、どうか逃げてください。
「あは、本当におめでたい方々ですね。私は貴女達のことなんて何とも思ってなかったんですよ。いつもうるさいし、私を厄介ごとに巻き込んでばかりで…いえ、もう消えなさい」
わかるでしょう貴女達なら。
私には敵わないって。
魔王の力を取り込んだ私はもう私にすら止められないんだから。
元の私にも敵わなかった貴女達じゃあ…
「ほら、言わんこっちゃない。私は先を急ぎたいんです。そこを退きなさい。これは最後の警告ですよ。私にはもっとやら無きゃいけないことがあるんですから」
そうだ、魔王の力は奪ったとは言えやつはまだ生きてる。
私達の一族の仇であるあいつが。
その為に友人だってこの手にかけたんですから…
そう、もう止まれないんだ。
いや、止まっちゃ行けないんだよ。
だからお願いだから退いてよ。
これ以上私に大事なものを傷つけさせないでよ。
「そうですか、残念ですよ。さようなら」
なんで、何でこうなっちゃったのよ。
私が悪かったの?
仇を討つために親友の姫様を殺したから?
違う、私は殺したくなんて無かった。
仇なんて忘れてあの日溜まりの中で生きるつもりだったの。
嘘じゃない!
なのに、何でこうなってしまったの?
私のしまった筈の過去を美琴さんがうっかり暴いてしまったから?
違う、美琴さんは悪くない!
(本当に?)
ええ、悪いのは私だもの。
中途半端に真実を隠した私。
だから、美琴さんは私の心を誤解した。
彼女は私を助けようとしただけ。
(嘘だ)
嘘じゃない。
彼女も大事な友人だもの。
(お前が殺したくせに)
違う。
違う違う。
私はただ、平和に行きようと…
(お前が望んだ)
「違う!もう嫌だ!皆嫌いだ。私を追い詰めるこの世界も。それに、私を倒してくれなかった皆も。何もかも」
そうだ、もう何もかも消しちゃえば良いんだ。
魔王も、私が大事にしていたものも。
好きだった場所も。
皆との思いでも…
全部、そう全部だ。
「もう、全部、全部消えちゃって。消えろーーーーー!!」
『はは、ようこそ新たなる魔王よ。ありがとう私を殺してくれて。これで私も皆のところに行ける…いや、天国に行った皆と同じ場所になんて行けないか…それでもいい。やっと終われるんだから。がんばりなさい、新たなる魔王よ。さようなら』
なんで、なんで消えないの?
間違いなく世界を壊した。
なのに、なんで?
なんでなの?
ああ、そうか…
魔王よ、貴女も私と同じだったのね。
貴女も大事な何かを間違ったのね。
そして
ああ、ありがとう美琴さん。
いえ、新たなる魔王よ。
貴女は私のことを憎い仇としか思ってないでしょうね?
でもね、本当は私も貴女のことを気に入ってたんですよ。
そう、殺されるなら貴女が良いかなって思えるくらいには。
だから繰り返した。
私が魔王となり、美琴さんがジェリーとなった以外は全てかつてのままにね。
貴女は知らないんでしょうね?
姫様は元の貴女の亡骸から作ったって。
だから彼女には戦う力が少なかった。
それはそうだ。人間の、それも力を使い果たして損傷した亡骸から作った魔族なんて強い筈がない。
彼女を殺してしまった時点で貴女は私になる。
未来に進むことはできない。
永遠のループにようこそ
新たな私
いつ終わるとも知れぬ永遠の闇へようこそ
呪文
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