162話⑥あくがる魂
「ユキナガしゃん、苦労が絶えないでちね」
初対面の日を思い出す。
ホランド王の依頼で、ヒデヨシに謁見したとき。
「あくがる。人の心が、体を離れて彷徨う」
夢渡りで来たシャルロッテに。
応対したユキナガは、源氏物語の一節を語った。
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ChatGPTで、源氏物語風まで生成できるようになりました。
人の魂が、身体を離れてさまよう。
こういった発想は、洋の東西を問わないようです。
16〜17世紀のイタリアでも、ベナンダンティ(よき歩行者)を名乗る農民たちが
夜の間に身体を離れ、魂だけで遠くの土地へ飛んで豊作を守る「夜の戦い」に加わりました。
これが「夢渡り」の元ネタです。
ベナンダンティ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3
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