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数十年後-。
ノーマンズランドに残る神の繭の残滓は、ニューナゴヤの観光名所のひとつとなっていた。
人々はスカスカで巨大な繭をみて、終末事変以前の人類の行いに思いを馳せるのだ。
多くの人は、その繭が人類の脅威足り得るミュータントであったことは知らない。
ルースト005のデータベースに眠っていた情報は消去され、それを持っているのは越夜隊のみ。
事件から数十年たったいまも、越夜隊は夜の帳を探している。
支配者にはまだ会えていない。あるいは会っても、忘れているのかもしれない。

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