廃墟探検部
放課後、同級生の南川さんから部活動に誘われる。
可愛らしい大きな目がキラキラ輝き、左右のおさげが興奮でぴょこぴょこ動いていた。
『廃墟探検部』……先日彼女と立ち上げた部活だ。
とはいっても、部員は僕と南川さんしかいないし、正式な部として学校から認可を受けたわけでもない。
当然だ。やっていることは不法侵入……犯罪行為なのだから。
隣の席の彼女が廃墟探索が趣味だと、ひょんなことから知り、いつしか僕も同行することになっているのである。
先日は廃遊園地へ行ってきた。
本日は廃病院へ潜入することになった。
「エモっ、ゲージュツてきだね!」
南川さんが感嘆の声を上げる。彼女は独特の感性を持っているらしい。
しかし、僕の背中の毛がゾゾっと逆立つ。夏なのに首筋がヒヤリとする。
いる! 彼女には伝えていないが、僕には霊感があった。
怖い。本当はこんな場所には一瞬だっていたくない。
だけれども僕は南川さんに惚れていた。
勇気を振り絞り、南川さんの後を追う。
よくない霊を退ける。……霊以外にも、もしかして不良とかと鉢合わせするかもしれない。
ーー彼女は僕が護る。
「キミってほんとにビビりだね」
寒気に歯を鳴らしながら悪霊を祓った僕に、彼女は猫のように目を細め、白い歯を見せニッと笑いかけた。
企画『涼しい夏!』と『ピンク髪』に参加するため作りました。
呪文
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