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トイレにピットイン 『TCロード』ー娘のために俺は負けないー

使用したAI その他
(注/1枚目の画像で、お前、ルール破りやがったな粛清と言われそうですが、これは純粋にトイレカート(最後の画像が一番はじめのトイレカート)を作りたかったが、トイレらしさを出せず、迷走し、はぁ、とため息をつき、トイレらしさのある1枚目の画像をのせました。トイレはしていません。トイレの世界を作るのは毎度、心の中で涙が出てます/世界はトイレだぁ~トイレでも愛すよ~(謎)『悪魔の子』進撃の巨人EDならぬ『トイレの子』として替え歌です。)

それでは本編どうぞ

トイレパワーで走る車、そのためには乙女の力が必要だった。

「くそ、なんだってレースにトイレが必要なんだ馬鹿げてる!」

俺は不満しかなかった。なんで、トイレカートができたのか、ただ純粋、ガソリンでいいじゃないか。

「まぁまぁ、時代はもうエコなんだよ乙女の聖水で走る車ってなんだか興奮しない?」

「お前は変態かよぉぉー!」

俺は、変態なこいつを殴る。

「ゲホゴホ、まぁいいじゃないか、ガソリンの時代はもうとっくに終わりなんだよ」

肩をポンと叩かれる。

「はぁ、レースってのはそうじゃねぇんだよ」

人間の尿をガソリンしようなんて誰が決めたのか、開発者を今すぐにでもひきころしたくなる。
しかし、レース、俺だってレーサーだ。
勝負事に逃げるわけにはいかない。

「あっよろしくお願いします」

俺、専属のメカニック、
つまり、車の燃料として使う子だ。

「よろしく頼む、そして、すまんな」

「いえ、そういうものだと認識してますから恥ずかしくはありません」

「辛くなったらやめていいからな、車好きだとしても、こんなバカげたレースに参加する必要はねぇんだ」

俺は、この子に毎度、話すお決まりの言葉、だけど、彼女は辞めない。

「こんな世の中だから、いつか偉くなりたいんです、そして、尿に変わる、エネルギーを作りたいです」

「そうか、このトイレと早くおさらばできるのなら、そうした方がいいな」

彼女の出会いは数ヶ月前、
あの変態オーナーから、
トイレ室と称された場所に案内される
オーナーは箱を開け、

「今日からこの娘たちが君のメカニック兼ガソリンになる娘だよ」

ニヤニヤしながら、笑ってるのが鼻につく。このおっさんの顔をぶちのめしてやろうかと手が動く。

「あっ殴らないでください、私たちは望んであなたのメカニックになったんですから」
「なんだって?」
「そうだよ、君にとっても嬉しいことじゃないか、今じゃレース界隈は脱ガソリン、エコカー、それに代わる可能性がこの乙女の聖水なんだ」

トイレパワー、乙女の聖水、綺麗に言葉を飾ってるが、要はおしっこだ。

「倫理性を捨てちまったら人間の心ってのはどうなっちまうんだよ!それが体に悪くってもな煙草の方がましってもんだ!」

俺は扉を出る。
レーサーとして、そんな不純なバカげたものとして参加するわけには…

しかし、参加せざるおえないわけができた。

「娘が病気…」

俺には一人娘がいた。
大切な我が子で、俺がレースを頑張れるのはこの娘の笑顔あってのものだからだ。

「お父さん頑張ってね」

この一声に俺は、救われる。
今日も戦えるのだ。
しかし…、現実は運命はそれを簡単には許しちゃくれなかった。

「難病で、最高峰の医療のためにアメリカの方で治療を受けなければいけません」

その言葉を医者から聞いて、
俺に選択肢などなかった。
だから、今、この場で戦ってるのだ。

「聞いたよ、お前さん、娘さんの病気のために…」

オーナーは心配そうな顔を浮かべる。

「うるせぇ、やるしかねぇんだ、どんなに変なルールがあったって、腹に飲み込んで戦うしかねぇんだ」

俺は、拳を握って月を見る。
娘のために治療費を稼ぐにはレースで優勝するしかないのだ。

そして、車のハンドルを握る
スタートライン、フラッカーが旗を振る。
レースクイーンが看板を掲げる。
戦いは始まる、緊張の瞬間がはしる。
端にテープで付けた娘の写真を見る。

「お父さん頑張るからな」

カウントダウンにアクセルに足を付ける。
始まる、大切な戦いが、

3.2.1GO

黄色い車を走らせる。
後ろには優勝候補の青い車、
確か、かつて、峠で名を馳せた伝説のドライバーが乗っていると聞く。

だが、負けるわけにはいかない、
1位と2位とでは賞金に大差がある。
娘の命のためにも負けるわけにはいかないんだァァー!

トイレパワーがそれにこたえるかのように
爆走する。
彼女の思いも宿っているのか、
馬鹿げたものではあるが、感謝だ。
最終コーナーを抜け、直線へ
一種たりとも気が抜けない。

手の指先、神経がハンドルに
車に搭載された彼女の聖水が、
力を貸してくれている。

青い車も負けじと、
食らいつく
動け、1分一秒マシンパワー、
人のパワーがあるのなら!

結果は…

大差で青い車の勝ちであった。
現実はうまくはいかない。
伝説に凡人など勝てるわけなかったのだ。

絶望する、この世に妹の命は

「あの、風野さん…聞きました、娘さんが病気でそのために走ってたって」

青いドライバーの彼が来た。
ぼぉーっとしてるようで頑固者、
レースの時はいつだって情熱のある
ヒーローだ。
やっぱお前はすげぇよ、だからこそ、
悔しい。

「勝負事に同情はいらない、いつだって非情だだけど、心配してくれてありがとう、次からは負けないからな」

「いや、俺の親父も心臓悪くした時に治療費出してくれたんでお互い様で、次こそ、晴れやかな気持ちでバトルしましょう」

彼は、俺の手を握り、照れくさそうに微笑む。

「藤閃(ふじひら)ありがとう、今度、何か奢らせてくれ」

「はい、」

こうして、娘の治療費の工面がなんとかなり、空港でお見送りをする。

「お父さん私、元気になって帰ってくるよ」

「うん、お父さんもそのときはトロフィー持って、ミサキを迎えにいってやるからな」

俺は、娘を抱き締める。
神様どうか、娘を守ってください。

「それじゃあねお父さん」
「あなた健康に気を付けなさいよ」

「うん…」

妻と娘はアメリカへの飛行機へと乗る。

「いっちゃいましたね」

傍らにはメカニックのハナエがしみじみと口を開く。

「あぁ、そして、これからもよろしく頼む」

「どうしたんですか?いきなり」

「その、小で走る車なんてのはなんたらかんたらと言ってたが、ここまで、全力を出せたのは君のおかげだ。だから、改めて相棒としてよろしく」

「風野さん…はい、これからも頑張ります!」

「お忘れですが私も!」

2人の女の子は敬礼して俺と握手をかわす。
次こそは青い車、藤閃(ふじひら)を追い越して優勝をとりたいな。

(猫メモ)
小で走るエコカーの話を書きました。
トイレの非公式お題楽しいですね。
いつか、お題として企画主になってほしいなと思います。
でも、父と娘、それぞれの思いを抱いた話をかけて幸せです。
ありがとう企画を開いてくれたミラさん、
ありがとうちちぷい、
ありがとう創作のキャラたち、
ありがとう見てくれた人たち、
ありがとうこの絵を描いてくれたAIさん、
全てに感謝。

呪文

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イラストの呪文(プロンプト)

jacket partially removed, heart in eye, burnt clothes, holding fishing rod, kanji, doujin cover, pentagram, tape gag, adjusting headwear, red socks, friends, cloud print, coke-bottle glasses, oral invitation, competition school swimsuit, barbell piercing, gradient legwear, prisoner, blood on breasts, wind chime, carrying over shoulder, tape measure, flaming weapon

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