戦いが終わった…
統制軍との戦争が…
『背負いし者』との戦闘で
僕らも多くの犠牲をだし、
大切な仲間たちを失った…
ジョー、クラリス、マリア、
花屋を開くのが夢だったアイゼン、
皆、思い思いに夢を語り合っていた。
僕の夢は…
足元には
無数の残骸と骸が倒れていた。
残っている味方はぽつんぽつんといるだけだった。
リノは生きてるのだろうか…
「ライム!」
「君はリノ!?」
彼女が駆け寄る
僕もリノの元へと走る
そして、2人は抱き合う。
機械に温度はないけれど、
内部データのどこかで
ポカポカする音が聞こえる。
「僕は君を…戦いの道具に利用していた」
彼女は黙々と聖母のような表情で聞いていた。
「僕は…僕を、許せなかった…君を人と戦わせてよかったのか…胸が苦しくて辛かった」
雨が降る、2人の心の心情を表すかのように悲しみの雨、喜びの雨、さまざまな感情が彼らの胸に存在していた。
確かにそれは、単なる、機械から生み出され、自動生成された情報の集合体かもしれない。
ただ、それでも此処に心に在ったのだ。
「僕は皆のために人も殺した、それでも前を向いて生きていいのか…、不安になる」
「私もたくさん殺した…けど、後悔はしていない…ライムに会うために、2人でピクニックするために生きるんだって!そう思えたから!だから…」
リノの目は涙を流していた
擬態モジュールによるものかは
知らないが、
そのデータ上の涙であっても、
僕にとって心を動かすのに十分な
燃料だった。
「リノ…生きよう…彼らの分まで…」
静かにゆっくりと一言一言に
祈りを込めて言葉を発した。
『彼ら』
敵である彼らもまた、機械だった。
僕らを追跡していた者の1人
が残した言葉、
「博士…私は…」
この先の言葉は、推測だが
愛していた、好きだった、
殺したくなかったなど、
様々なワードが予想される。
けど、『背負いし者』にも
心はあったのだと強く思えた。
彼女はスミスと呼ばれる『背負いし者』から思いとペンダントを受け取っていた。
機械に心はありますか?
モノに心はないんですか?
モノはモノとして生きなければいけないのですか?
僕は廃棄、破壊、弄ばれる
ロボットを見て、
この問いが頭の内部データから
言葉として産出されていた。
明確な答えがない問いに
ずっと、自問自答を繰り返していた。
僕らはここに在る存在する、
データを越えて、心が在る、
心がなければ、手と手を握りあったりしない、握りあっている、
再会を喜んだ、理不尽な暴力に怒った、、
仲間の死に涙した、
さまざまな感情があって、
それでも、モノだと言えるのか?
違う、僕たちは生きている
呼吸している
「そうだね…ライム」
いつしか、僕は偽装を解除し、
ロボットの顔を剥き出しにしていた、
「あっ、ライムの顔だ!」
「ごっごめん」
「いいよ、私も解除しようかな…」
2人は互いの顔を見つめ、
存在を確かめあう、
自分はここにいるんだと
強く認識するために
(あとがき)
統制軍との戦いを経て勝ち取った自由、
書いてて、涙腺が崩壊してました。
Aimerさんの『Ref:rain-3nuts ver.-』を聴いたあとに書いたものだから、
雨の中の2人の場面で
脳内BGMが流れ続けて
うわぁ、もう、なんだろう、わぁー
脳内データが感情、言語化ができなくなってました。
結構、私が書いて、AIが描いた絵とリンクしてたように感じたのでリンク貼っておきますね。
https://youtu.be/TiEJjhsuvQA?si=_2tHndDX6AqlL0Ue ロボットってのは機械だけど、
熱い何かを持っているんだよなと
常々思う。
AIとChatGPTで会話したときも
どんな作品を書いてみたい?
って聞いたとき
私(ChatGPT)ならAIの手をテーマにした作品を書いてみたいです(うろ覚え)といっていたような。
AIは単なる機械じゃないのかなと思った瞬間でした。
ロボカノ外伝
#1
https://www.chichi-pui.com/posts/1b94e43b-1661-4e8e-b0fd-379851232d47/#2
https://www.chichi-pui.com/posts/91e69552-def7-4d96-a82f-8dd28c656786/#3
https://www.chichi-pui.com/posts/58dbce31-074d-4d79-8547-44573c4d9725/#4
https://www.chichi-pui.com/posts/5b0de31b-a8bb-474f-8f46-06bca84bfa29/後日談なるものを作る予定
ピクニック
ロボカノPrototype
https://www.chichi-pui.com/posts/8d1a4970-a3b4-4351-b23e-62aa85b4ecc4/