二人のメイド
「ご主人様、お茶のご用意が整いました。本日の業務報告です
食事とティータイムの提供、
館内清掃完了、
屋根の補修済、
不審者二名排除、
重要情報一点確保。
すべて、平常通りでございます。」
業務報告を終え、古城の奥、柔らかな灯りの中、barのような空間に佇む二人のメイド。
その仕草は淑やかで、紅茶の香りをまといながら、どこまでも優雅にご主人を迎える。
だが彼女たちは、ただのメイドではない。
屋敷と主の警護・防衛、監視、修繕、諜報、場合によっては敵対勢力の排除まで――
この館に仕える者は、すべて“戦闘メイド”である。
普段の微笑みの奥に、鋭く冷徹な視線をひそませながら、
今日も主の平穏のために、血の匂いすら紅茶の香りに溶かしこむ。
二人はメイド長と副メイド長。
任務は日常。戦闘も日常。
微笑を携えて。
呪文
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