■■■■王国の華たち（革命前→後）

2023/07/26

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長い歴史を誇る■■■■王国の王族の皆様は、皆さん美男美女揃いだと国際社会でもたいそう評判です。
特に第一王女レティシア様（15）と第二王女コレット様（10）は輝かんばかりに美しく、国中の青年たちの憧れの的になっているそう。国外にもファンが多く、あわよくばパーティーでお会いして、手を触れるのは恐れ多いとしても、せめて言葉のひとつぐらいは交わしたいもの……と言われるほど。それほどの高嶺の花なのです。
ふたりのお姫様の母親であり、『赤の女神』の異名で知られる■■■■王国女王アレクサンドラ様（32）は、このように仰られました。
「レティシアとコレットが将来、どのような殿方と結ばれるのかはわかりませんが、その方々はとてつもない競争を勝ち抜いた勝者として歴史に名を残すことでしょう」。
王宮では来月×日にも、国内外の有力者を招いたパーティーが開かれる予定で……。

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【速報】■■■■王国で革命勃発。
××村の反乱に端を発した革命の炎は、瞬く間に国全体に燃え広がった。民衆の八割が蜂起し、軍もこれに同調。多くの貴族が捕らえられ、その大部分が監獄に送られ、一部は処刑された。
王族もこの悲劇と無関係ではいられなかった。一週間前の○月○日、数万の民衆によって王宮が襲撃され、さんざんに破壊された。
この事件の正確な被害状況は、まだ判明していない。宰相及び財務大臣の死亡が確認されたが、王族の安否は不明のままである。
特に、アレクサンドラ女王、レティシア第一王女、コレット第二王女の行方は、強い関心を持たれている。
革命が勃発してすぐに国外に逃がされたという噂が流れているが、そのような事実は確認されていない。
秘密裏に捕らえられたとか、混乱の中で誰かもわからないまま殺害されたとか、無責任な話も耳に入ってはくるが、そのどれも根拠はないようだ。
特に下世話なところでは、奴隷として売られたとか、スラムに流れて一夜妻として働いているとかいう者もいる。もちろんそんな話は誰も真に受けないし、馬鹿馬鹿しくて誰もまともに調べようとはしないだろう。