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メッセンジャー (流星と少女⑦)

使用したAI Stable Diffusion
少女が、目の前にいた。急に。
「もうすぐ、私たちの贈り物が届きますよ。ここよりずっと高いところ、月よりも上から放たれた、小さなカプセルが。そこに、あなた方には未知のウィルスが入っています」
この子は何を言ってるんだ。からかわれているのだろうか? 居心地の悪さを感じ、僕は彼女を無視して横を通り抜けようとした、そのときだった。彼女の後ろのビルにまばゆい光が輝き、それから体を震わす轟音が街を襲った。
「はじまりです。これからあなた方はウィルスに感染し、変異していくでしょう。急激な変化に戸惑い、騒乱も起きるでしょう。異能の力に目覚める者も現れます。ですが、これは悪意ではありません。あなた方が我々の一群に加わるための、通過儀礼なのです」
彼女は淡々と語った。現実味のない、冗談みたいな話しだった。
「なぜそんな話しを、僕に?」
「あなたが最も強く変化するとシミュレートされたから、です。できるのであれば、我々をも従え、導く存在へと昇華してほしい、そう願っています。では」
彼女は会釈すると、現れたときと同様、急に姿を消した。
残ったのは、彼女がカプセルと呼称した物体の衝突で、ざわめく街の喧騒だけ。

その日、人類は揺籃期を終えた。

呪文

入力なし

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