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「キミには、私の護衛をお願いしたいんだ」

彼女はそう言った。

いまだ多くの人が暮らすルースト005の最深部には、巨大なデータベースがあるという話だった。

「人が集まる所には、トラブルは付き物だ。私はコッチには自信はあるが、荒事はまるっきりでね」

とんとんと自分の頭を叩きながら、彼女は笑った。

「……それに、知られたくない連中もいるだろうしね」

独り言のように呟いた言葉は、聞かなかった事にした。

厄介な依頼になりそうだ。

呪文

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