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廿日路の背中に立つや雲の峰

使用したAI Dalle
はつかじの せなかにたつや くものみね
与謝蕪村の句です。
昔の人は歩いて旅をしていたため、ちょっとした旅でも長い日数をかけなければなりませんでした。廿日路はそこそこ長い旅の意味できっちり20日かかるということではありません。句は「長旅に出た人の背後に山のような雲がかかっている」風景としてはそれだけの意味です。雲が暗示するものを勝手に解釈すると、「暗雲立ち込める」などマイナスイメージで捉えることもできるけれども、私は雲がモクモクと大きく成長するように実りのある旅を予見している、という解釈をしました。
また、句の通りに描くならば旅人はこちらを向いていて背後に雲がなくてはなりませんが、それは少し違うと考えます。詠み人から見て旅人は旅立っていく後ろ姿であるべきです。おそらくこの場面は詠み人蕪村が旅人を見送って振り返ると雲の峰が見えた。つまり360度のパノラマビジョンで見ているのかと。まあ、これは言い訳かもしれません、Dalleさんが旅人の背中に雲が湧き立つ絵を描いてくれなかった。それだけとも・・

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