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デートの代償-後編

使用したAI Stable Diffusion
とうに日も暮れて月明かりが足下を照らす。雲ひとつないうえに満月のおかげで、街灯すら点かない廃墟通りでも周囲を視認できて安心感を覚える。この一帯はかつて過激派だかマフィアの根城だったらしく、警察だか軍隊だかと壮絶な市街戦を経てこんな場所に成り果てたらしい。自分が産まれるよりも前の話で、よほどヤバいことなのか親も学校も、ネットですら「ヤバいからあそこには近づくな」としか教えてくれず、ここの成り立ちを知ることは難しい。言うなれば21世紀の禁足地というもので、どんな危険な場所でも侵入する廃墟マニアやYou*uberも、行方不明になった噂が定期的に流れてはおおっぴらに寄り付く者はいないのだ。それを、デートの到着地にするようなカップルはよほど頭がおかしい筈だろう。ここに足を踏み入れて間もなく、進んで先を歩んでいた彼女が「ちょっと待ってて」と言うや廃墟ビルの中にさっと入ってしまい、こうして今も待たされている。何が起こるかわからない場所で、ホームレスもジャンキーも通りすがることもなく、とにかく人の気配が全くしない不気味さに気温と食い違う寒気が背筋を震わせる。もういい加減に……と思ったところで、不意に頭上から彼女が降ってきて眼前に着地した。さっきまでの服はどこへ置いてきたのか、その、ボディラインを異様に際立たせたぴっちりとした紫がかったコスチュームは裸同然で、わっ、と驚くよりも強く息を呑んでしまう。コスチュームには血を思わせるような赤黒い液体に、生物のものとは思えない蛍光色の緑の液体がそこかしこにこびりついていたが、月光に照らされた部分がじゅぅ、と小さな音を立てて蒸発し、灰のようになって地面へとこぼれ落ちた。一体なにが起こったのか、いや、彼女は一体このビルの中で何をしてきたのか。状況をまったく把握できないでいる中、彼女は凝とこちらを見つめ、微笑を湛えている。泡を食いながらも「き、きみは……」と口を開けたが、即座に二の句を塞がれるように彼女の唇が触れてきた。ファースト・キスだった。こんな自分が、こんな美女と、こんな異様な状況で。しかも唇が触れるどころか、彼女は舌を延ばしてこちらの歯をなぞり口を広げ、舌を絡ませてきた。日中のデートで見せていた清楚さ、奥ゆかしさが微塵も感じられない、興奮し上気した彼女の豹変ぶりに幻滅を感じながらも、交じりあった唾液が溢れ滴り落ちる頃には股間を怒張させてしまっていた。漸く濃厚な接吻から解放されたが、彼女は顔を紅潮させながらも涼しい雰囲気で妖しく微笑んでいる。すると彼女の背後で轟音が鳴り響き、崩れかかった廃墟の中から何者かが複数現れる。人間の下半身をした、上半身はグロテスクな色彩をしたイカやタコのような枝分かれした異形の……怪物としか表現できない存在だった。彼女はそれらに一瞥もくれず、自分をただ見つめて「見られてる方が興奮するから、見ててね」と囁くや、ありえない跳躍で月夜の宙に翻り、怪物の集団に飛びかかっていった。

─────

やっぱ対◯忍ぽくなっちまうんだよなあ……ただの廃墟露出プレイでもいいんじゃないか、とは思うんだが、物足りなさを感じてしまって話を盛りに盛ってしまうと、こうなるという。てか街中進んでったら廃墟群があるってどういう都市だよデトロイトかはたまたキプロスのヴァローシャかよ。そういう矛盾やツッコミもぴっちりスーツで包み隠しておっぱいにしてやりたい(意味不明)

呪文

入力なし

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