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『王族の公務に支障⁉』エリス・フォンティーヌは、今日も公務後に魔力(ごはん)を補給(食べる)する。【登場キャラクター紹介編】

使用したAI ちちぷい生成機能
王女エリス(腹ぺこ状態)
『わぁ♡ お、美味しそう♪』

 王宮内にある一般人にも開放している食堂にて、目の前に運ばれてきた料理を見て、とっても喜ぶ《第四王女エリス》――
先程まで王女としての務め(公務)がようやく終わったところであり、側付きメイド《リリィ》から、王族の身だしなみとして、普段の髪型とは異なる姿に整えられ、着替えもせずにそのままの恰好で来てしまっていた。

公務といっても、今日はいつもの《軍事会議》ではない。
市政に関する事はもちろんだが、彼女(エリス)は王位継承権を自ら放棄している為、国の王族同士の争いごとではなく、国民の暮らしをより良くしたい願いがある為、姉君(王女)たちよりも、他の事で色々と努力を重ねているのだ。

そんな国民を想う強く優しいエリスを慕う人達も多く、この食堂の料理長もその一人である。

料理長ロイゼル
「姫様? 今日も食べて行かれるのですかな?」

王女エリス(腹ぺこ状態)
「はい、それはもちろんです。だって、ここ(食堂)の料理はとっても美味しいですから」

料理長ロイゼル
「がははっ! 姫様はいつも嬉しい事を言ってくれますなぁ! よぉ~し! 今日も料理の腕を振るいましょう!」

王女エリス(腹ぺこ状態) 
「料理長、いつも美味しい料理を作って下さり、ありがとうございます……では――戴きまふっ(。-`ω-)」

 がぶっ!
もぐもぐもぐもぐ……!

ごくん――

王女エリス
「っ! お、美味しいっ……ん、ん……もぐ、ん―――はむ」

 エリスは食べるのに夢中になって、他の事は見えていない様子だった。
そこへ、食堂にここでは見慣れない恰好した少女が入ってきた。

???
「えっと……確か、ここにいる筈……って、あ! 居た!!」

 その少女は、誰かを探していたようだが、エリスを見つけた途端に声をあげてこちらに向かってきた。

???
「エリス! ひ、久しぶりね? げ、元気だった?」

 少女はエリスに話しかける。
しかし、本人はというと――


王女エリス
「もぐもぐもぐ……ん、ん――んん! 美味しい! もぐもぐ――」

リリィ(側付きメイド)
「姫様、お口に食べ物が付いております。少し、失礼致します――」

 隣に立っていたリリィは、エリスの口の周りに付いた食べ物の残りを、ハンカチで取って上げた。
そんな事もお構いなしに、エリスはまだ食べ物を食い尽くそうと必死になっている。

???
「~~! ちょ、ちょっと! エリス!? 聞いてるの!?」

 少女はエリスに再度話しかけるが、まだ気づいてもらえていないようだ。
それとは別に隣に居たリリィの方は、気付いていたが、主人であるエリス本人が気づいていないのだから、自分が先に気付くのもあれだしなぁ……みたいな感じで、無視していた(;'∀')

(リリィって、結構ドSなのかな?)

そして――

目の前にいる少女の他に、続けてもう一人、訪れてきた女の子がいた。
その女の子も誰かを探している様子で、その子もエリスを見つけてはこちらに向かって歩いてきた。

そして、目の前に近づいた途端、その少女はリリィに話しかける。

????
「あ、リリィ? 久しぶりですね、元気でしたか?」

 その少女は、側付きメイドのリリィに笑顔で話しかけてきた。
まるで相手も貴族のような振舞い。
それにどうやら、二人は面識があるようだ。

リリィ
「はい。何もお変わりなく、元気に過ごしております。そういう《エミリー》様はどうでしたか? 些か、ご気分が優れないようですが――?」

エミリー(S級冒険者)
「……はぁ――さすがは王女様の側付きメイドさん。伊達にその観察眼は健在、か――ふふ、まさか、少し私の表情を見ただけでそこまで理解してしまいますか……」

リリィ
「恐れ入ります」

 リリィの観察眼って……いったい――(;゚Д゚)え

???
「ちょ、ちょっと! 二人で話を進めないでくれる!? 私が先に話しかけてたんだけど!? Σ(・□・;)」

 リリィとエミリーが仲良く話をしている尻目に、先に訪れてきた少女を置き去りに無視されているこの状況に、抗議する女の子。
可哀そうに……(;・∀・)あはは

エミリー
「あら? 居たのですか、シエルさん? まったく見えませんでした」

リリィ
「申し訳ございません、私もです」

シエル
「くっ、あ、あんたらねぇ~」

 身体を振るわせて怒りを堪えるシエル。
彼女も実は冒険者の一人であり、ランクは《A》という凄腕の持ち主だ。
それなのにこの扱いとは、さすがに可哀そうですね。

エリス
「もぐもぐもぐもぐもぐ……ん、んぐっ―――ごくんっ…………ふぅ」

 これまで会話に入って来なかったエリスは、今までずっとご飯を食べていた。
そして、彼女が食べ尽くした残骸(完食した皿)が、テーブル上にたくさん重ねられていた。

エミリー
「よくもまぁ、これだけ食べられますね。さすがは、エリスです」

リリィ
「姫様? 満足されましたでしょうか?」

シエル
「うぷっ! ……あ、相変わらずとんでもない量を食べ尽くすのね、アンタって……(;・∀・)」

 シエルは少食なので、テーブルいっぱいに空になった皿を見ると、胸やけがしてきたようだ。
まぁ、無理もないだろう。
大の男が食べる量を遥かに上回っているのだから――

その甲斐もあって、エリスはようやく満足したようで、話を聞ける状態になっていた。

エミリー
「お久しぶりです、エリス。元気でしたか? 実は、あなたが災害級(A級)の魔物討伐に向かうと情報が入りまして、それは本当なのですか?」

シエル
「えっ、災害級!?」

 シエルはその言葉に驚愕してしまう。
彼女もA級という冒険者の中でもトップクラスだが、まだ先日昇格したばかりで、強いて言えばAランクの中では新人なのだ。
それに加え、エミリーは更に上にランク《Sランク》という事もあり、冷静な態度だった。

そう、ここまでは――

エリス
「あ、シエルさんにエミリーさん! こんにちは! 本当に久しぶりですね♪」

 ようやく二人に気付いたエリスは、旧友の顔立ちを見てとても懐かしく喜んでいた。
実はこの三人は過去に一度だけ起こった《魔物大氾濫(スタンピード)》の時に、一緒の仲間(パーティー)として戦った事があるのだ。

短い付き合いではあるが、それなりに仲が良いチームである。

シエル
「そ、そうねっ……って、それはそうと、アンタ本当なの!? 災害級の魔物討伐って――」

エミリー
「私もその噂を聞きました。王女が魔物討伐に向かう、と――本当なのですか? エリス」

エリス
「……あ、あはは(^▽^;) えっと――」

リリィ
「本当です」

シエル、エミリー
「「っ!!」」

エリス
「あ、リリィ!? 何故それを言ってしまったのですか!? ダメ、ではないですか、もぅ――」

 エリスは隠し事をする時に見せる髪の毛をいじる癖をしながら、自分のメイドに抗議した。
本当は一人では厳しいと、薄々は感じていたのは、それは本人が一番よく理解していることだろう。

ましては……
A級の魔物の他に、さらにその奥にはS級の魔物が――

討伐任務に向かう日がわかった時、優秀なメイドの策略(噂を流した事)により、二人はエリスの元へ辿り着いた。
まるで、姫様を助けて欲しい、守って欲しいという心の叫びの声が、必要で聞こえてくるかのように――

エミリー
「魔物退治? 嫌です。そもそも、私はその為に来たわけではありません。私はエリスに大事な話が――」

シエル
「あ、私はその噂を辿ってきた訳だから、力を貸すよ? エリス」

 エミリーは、シエルの珍しく素直な言葉に驚愕しつつも、少し嫉妬してしまっていた。
私も、素直に伝えられたら、いいのに……

リリィ
「シエル様、エミリー様……お願い、します。姫様を、お助け下さい――何卒、なにとぞ」

 リリィは、深々と頭を下げながら二人に懇願する。
これにはさすがにエミリーも断れず、渋々了承するのであった。

エミリー
「わ、わかりましたから……もぅ、さっさと魔物なんて片づけてしまいましょ――(エリスの、バカ)」

 こうして、三人はかつて仲間だった時と同じように、今回もパーティとして組むのであった。
続く。

*****
【作者コメント】
 ・皆さん、お疲れ様です<(_ _)> リアラでございます。
  今回はエリスの他に、登場する人物の紹介もイラストとして載せておきました。
  旧友の二人(シエルとエミリー)のステータスはいずれ作ろうかなぁ、と――(;'∀')アハハ
 ・PowerPointの幅広い可能性を拡げよう(≧▽≦)/
  今回も使用して作りました、と言っても今までとほぼ変わりはありませんがね……(;´Д`A ```
 ・《魔戦物語》の第三話について10/27公開しますので、良かったら是非見に来てねぇ(*´▽`*)ふふ

  ありがとうございました<(_ _)>

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