模型工房の午後/スマホ壁紙アーカイブ
【模型工房の午後】
机の上は、いつもの風景だった。
塗料の瓶、細い筆、説明書。
その真ん中には、作りかけの黄色いクラシックカーが佇んでいる。
「……今日はここまでかな」
小さなパーツをピンセットで慎重にはめ込み、ひと息つく。
コーヒーはすっかり冷めていた。
窓の外を見ると、日が傾き始めている。
いつも通りの静かな午後。
作り終えたら、棚のあのスペースに置くつもりだ。
まあ、急ぐ理由はない。
このペースでいい。
指先に残った塗料の匂いを感じながら、彼は筆を置いた。
呪文
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