現状 ~辻褄合わせの見聞録~ 第24幕
「え⁉ ボクそんな寝てたの」
「それはそれはカワイイ寝顔だったよぉ...さて、黒ちゃんも起きたことだし お話ししなきゃだね」
そう言うと陽子は、テーブルに軽い飲み物やお菓子を用意して腰を据えた。
「それじゃ そうだな~...まずはこの国、ヒノイの現状を話していこうか...えっとね このヒノイも君たちの国と同じ様に、元は別の世界にあったんだ。転移後は非常に混乱していてね、街すら機能しなくなっていた。まぁ、そんな混乱も今はだいぶ落ち着いてきたけどね。でもその混乱の最中、昨晩セントレイクで聞こえたのと同じ様に、突然『敵を...倒して...』っと謎の声がヒノイにも響いたんだ。直後は誰かの異能だと思う人も大勢いて、そこまで内容は注目されていなくてさ、あたし含めてこの国...と言うかこの都市の行政機関に属する人間は、混乱の収束に尽力していたんだ。そしてその結果、学生を中心に謎の声の内容を真に受ける者が増えだして、果てには隣国のフェンテスに攻撃する集団も現れてしまってね。幸いまだ大きな戦争にまでは発展してないけど、向こうがいつ本気で攻めてくるかも分からない以上、その前に何とかして事を収めたい、ってのが現状なのよ」
その後も陽子は、今ヒノイで何が起きているか、またヒノイではなく世界全体で何が起こったのかも含めて、わかる限りの情報を話してくれた。
それを聞いたボクらも同様に、状況についてわかる事を話し、互いの国が何をやろうとしているのか情報を提供し合った。
そして話がひと段落着いたところで、陽子はボクらを連れて来た理由を話しはじめた。
「それでここからが本題...と言うか君たちを連れて来た理由なる。まず先に、簡単に言っておくと、君たちにこの国の学生になって欲しいんだ。理由はいくつかあって...」
陽子はその後も話し続け、ボクとコハクはそれをじっくり聞き考えた。
だけどいくら考えてもボクは答えを出せなくて、コハクに決めてもらう事にしたんだ。
コハクは直ぐには決められないと言って、この日は話を止めた。
日をまたいだ翌日、コハクは陽子に返事を伝え、ボクたちはヒノイの学生になることになった。
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。
イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 60
- Scale 5
- Seed 987163319
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength
- Noise
- Steps 60
- Scale 5
- Seed 987163319
- Sampler DPM++ 2M Karras
コメント
コメントをするにはログインをする必要があります。