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聖人と聖女の御手による慈悲の嵐

使用したAI Custom Model
それは正に青天の霹靂だった。
ウェステリア軍はレスランド軍を追い立て防衛拠点にまで追い詰め、攻城戦にもつれ込もうという時、突如としてウェステリアの民は彼らの人生を通して一度として見た事もない程の分厚く真っ黒な雲がレスランドの方から現れ、澄んだ水に墨を落としたかの如く空を黒く染めていく…

その直後レスランド軍から一斉に大歓声が上がった。
「「「「聖人様だ!!!」」」」
その直後とても「大粒の雨」などという言葉では表せない程の大粒の水弾が天より無数に降り注ぎ、ウェステリア軍に叩きつけ、足止めし、瞬く間に草原だったはずの大地がいつの間にかウェステリア軍に河川の氾濫を思わせるかの如き濁流に変貌しウェステリア軍を飲み込み始めた。

ウェステリア軍の千人長は末端の部下達を大声で鼓舞する。
「ええい!狼狽えるな!この程度の濁流、ウェステリアの兵ならば耐えて見せるのだ!これ程の大魔法を長時間発動できるはずがない!一時を耐えればレスランドの拠点は風前の灯であるぞ!」
しかし、鼓舞した直後に第二の刃がウェステリア軍に襲いかかる。
カッ!と空が昼間の太陽よりも眩い光が発したと思った直後、激しい閃光がウェステリア軍の一端を飲み込んだ。

光が発した直後レスランド軍から大歓声が上がる。
「「「「聖女様だ!」」」」【1】

ここからはウェステリア軍はどのようにウェステリアへ逃げ帰ったのかは、もはや記憶にない。
ただただ一心腐乱に部下達を鼓舞するために大声を張り上げ、濁流の中、激しさを増すばかりの水弾と落雷攻撃によって次々と撃破される部下達を引っ張りながら撤退するしかなかったのだ。

「あれが、サラトバの至宝と呼ばれる聖女と聖人なのか…あれほどの大魔法、一体どれほどの人間の魔力を捧げて発動しているというのだ…」
ウェステリア司令はそう呟きながら歯噛みした。

しかし、ウェステリア司令の想像とは裏腹に「サラトバの至宝」とまで称される聖人と聖女の能力は想像を遥かに超えたものである。
此度の大魔法、僅か2名の聖人と聖女による「小規模」大魔法を片手間に発動したものでしかなかったのだ。

こうしてウェステリア軍を2名の聖人と聖女がウェステリアの軍勢を相手をしている隙にレスランドとグランゼンはレストバ中央の巨大湖を通じて密使を送る事に成功し、レスランドからは「聖人と聖女の派遣による水の供給」しグランゼンからは「金属物資の供給」を約束する戦時特別通商条約を結び、互いに不足しているものを融通する事に成功したのだった。

【1】レスランド国教の聖女達
https://www.chichi-pui.com/posts/cc06ee62-f601-40f2-8453-52469827a8e5/

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