M1RAは遅刻を取り戻すべく終末の通学路を駆け抜ける
学校が存在し、会社が存在すること、
ゾンビになっても変わらず続く日常
非日常的な日常が続く。
「はぁ、だるいなぁ、うわぁ…」
すべての元凶である
傘御コーポレーションの社長
傘御治一も例外でなく、
いつもの通学路を歩いていた。
「もう、文明は崩壊してるんだ、休んだっていいだろう…」
と引き返そうとしたその時、
「M1RA!?」
「いっけなーい、遅刻遅刻」
猛スピードで駆け抜けるM1RA
僕の姿に気づいたのか
「あっ!治一さん!このままじゃ遅刻しちゃいますよ!」
「いや、俺はあの、うわぁぁぁー!」
その後、M1RAは持ち前の怪力を生かして、学校に着いた頃には、大きな塊を背負って、校門をぶち壊していったのである。
「さて、これでよし!みなさーん!間に合いましたよー!」
しかし、応答はない、なぜなら、皆、大きな肉団子になったからだ
「ヨモギ餅みたいになってる!?」
あわわとするM1RA、しかし、
我々はゾンビだ、ゆえに超回復力をなめるな!といった感じで、
時間が経過すると…元に戻る。
その分、服はないから素っ裸なんですけどね。だが、すごいだろう!ゾンビとは、死してもなお生きている。
人間であれば肉団子でジ・エンドだが、
ゾンビは肉団子になれど、リ・バースするのだ!
ゆえにM1RAの前で
「さぁ、行くぞ!学校へ」
「治一さん!すっぽんぽんですよ!」
残念だ、我が肉体を見せれば光が入るとは…なんたる残念なことだ。
こうして、M1RAはますます
力を増していき
ゆくゆくは凄腕の家政婦もとい
素晴らしい生物兵器として、
ゾンビ世界を引っ張ってゆくだろう。
そして、私は存分に甘えるのだ。
M1RAに、よしよししてもらい、
狐耳に癒されるのだ。
といった個人的な願望抱きながら、
ゾンビライフを今日も楽しむ!
『走るゾンビは可愛いね!』Song
https://suno.com/song/f77d68c3-a6b7-4888-a10e-e3dba273ed8f
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