整備班、再び
「お腹減った~」
「残業はんた~い」
ブツブツ文句を言いつつも、手だけは別の生き物のように動き続ける悲しい性
フェンテスでは水不足=エネルギー不足ということもあり、化石エネルギーで活動できるの旧世界の兵器群の復活作業が急ピッチで進められていた。
とは言うものの、骨董品を通り越して化石と言うべき機械を元通りというのはなかなか骨の折れる仕事だ
「オイルポンプって何?」
「えーっと……油の圧力でシリンダー等を駆動させる……? あぶら? え?」
「ベクトルリバーサーってどこにつければいいの?」
「つくわけないじゃん」
文句を垂れ流しつつも、彼女たちの表情はどこか楽しそうだ。楽しそうだが……休暇はちゃんとあげなくては。
呪文
入力なし