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メンバー争奪ジャンケン大会

使用したAI その他
とあるアイドルグループC(仮名)ではある噂があった。
メンバーたちがストリップショーに出演しているという噂だった。
曰く、有力者限定の秘密の集会。
曰く、枕営業の一環。
曰く……。曰く……。
その噂を追っていた私の前にツカイ(本人によると偽名)と名乗る人物が現れた。
ツカイ氏が私に接触をしたのは主催者側の意向だった。
要件は噂の調査への警告であった。
ただし、これ以降の調査を止めるのであれば教えれる範囲の事実を教える。
ツカイ氏は主催者側に協力しているが、主催者側に弱みを握られ逆らえば良くて刑務所行きだそうだ。
身の危険を感じた私はその提案を受け入れることにした。
ツカイ氏が語ってくれた内容は以下になる。

・彼女たちが人前で脱いでいるのは事実。
・その場に立ち会えるのは主催者側が身分、身元を把握し、認められた人物のみ。
・当然、口外してはならず、情報漏洩は厳禁。発覚した場合は社会的に抹殺される。
・最悪の場合、暗殺される。
・それらの事が出来るだけの権力者との繋がりがある。
・彼女たちは新曲を歌うメンバーの座を賭けてジャンケン大会をしている。
・1対1でジャンケンを行い、負ければ一枚ずつ服を脱ぎ、先に全部の服を脱いだ方が負け。
・つまりは野球拳。
・負けた方はバックダンサーとなり、勝った方が歌唱メンバーとなる。
・勝った側も結局全裸になり踊りや歌を披露する。

私はこれ以降、この噂を調査するのを止めます。これが事実か虚構か、信じるのはあなた次第です。
この記事の真偽を調べる、もっと詳しく知りたいなどとは思わない方が身のためです。
それでも、調査するというなら命を懸ける事を覚悟してください。
――――――――――――――――――――――――――――――――

あの情報をニュースサイトに掲載すると相当な反響があった。
グループのファンを中心に攻撃され炎上状態となったが、当のアイドルグループCの所属事務所からは「見るも聞くにも堪えない記事」「いちいち相手にする必要もない」と声明が発表したが、その声明だけで、訴訟されることもなく、記事も削除されることなく、徐々に落ち着いていった。
彼らとの約束を守りこの噂の調査を止めた。
しばらくはあからさまに尾行されたり、脅迫の手紙が届くなどあったが半年程過ぎるととそれらは無くなった。
テレビなどで彼女たちは相変わらず可愛い笑顔を振りまく。
彼女たちの姿を見て私は夢を見ていたのだろうか、私は自分に都合のいい妄想で記事を書いたのだろうか、ツカイ氏は私の妄想が作り上げた実在しない人間だったのではないか、そう自問することが多くなった。

「お久しぶりですね」
「なっ……」
あの噂を追うのを止めた私はマイナーなスポーツを取材するフリーライターに転身していた。
今回の取材は遠方のため、前日入りし、競技会場近くのホテルにチェックインした。
ホテルのラウンジでコーヒーを飲みつつ明日の取材の段取りを考えていた私の前にツカイ氏が現れた。
「近くに、行きつけのバーがあるんです、行きませんか?」
事実上の命令だ。私は素直について行くことにした。
つれてこられたのは工事中の建物、外階段から2階の事務所らしき部屋に案内される。工事中の割には室内は整理整頓が行き届いた部屋だった。
応接用のソファーに向かい合って座る。
ツカイ氏が私に接触をしている理由がわからない。
「主催者は約束を守っていることに満足しています」
言って一枚の封筒を差し出す。
封筒の中には少女たちの下着姿の写真が入っていた。
そう、件のアイドルグループの少女たちだった。
「この間、行われたジャンケン大会の写真です。あなたへのお礼であって、流出させたら……、わかりますね?」
これは今後に対する口止めとこれまでの口止めに対する謝礼。
この写真を週刊誌にでも売ればそれなりの金額が手に入る。命と比べる程ではないが。

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