事後(?)
「うわ、ほんとたっぷり精液出してくれちゃって……」
ぺろりと舐めってオタクくんを見る。もう二回イッちゃってるのにおちんぽはギンギンのままだった。
「もういくらでも払いますからヤラせてくださいよ!」
「本番なしって約束を守ってくれないならおしまいだね、わたしたち」
涙目なオタクくん、興奮しまくってるうえに涙目でかわいそう。でも、だーめ。「それは、いやです……」
「セフレでもないしパパ活でもないんだからね?」
「そうですけど、ぼくは、柚羽さんのこと……。好きです……」
「それならその好きってやつを証明してみせて。わたしにわからせてみせてよ」
このバイトは続けてあげるからさ、ってつけくわえると黙りこんでしまった。
恋愛未経験っぽいもんね。まあひとのこと言えないんだけどさ。
ここまでやっておいて一線を超えてこないところはたいせつ。
わたしは大事にされてるってこと、それだけわかったら今日はじゅうぶん。
「……わたしもきみのこと、きらいじゃないからここまでしてるんだよ」
そっと席を立って、シャワーに向かう。
「もっとお姫さま気分を満喫させてくれるバイト、待ってるね」
もっと本気で、わたし以外なにもかも見えなくなるくらい、わたしに尽くしてよ。
傲慢かもしれないけれどさ、それくらいされなきゃ恋愛って感情は理解できない。
呪文
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