人工子宮
国家事業に従事する者には適正な報酬が支払われ、無償労働は禁止された。
西暦21XX年、日本。
およそ100年前から顕著に現れ始めた、結婚しない人々。忌避された恋愛。
かつて「失われた30年」と呼ばれたものは、40年になり、50年になった。
その結果、日本は取り返しのつかない少子化で経済は縮小の一途をたどり、一時は国家消滅の危機にさらされた。
救ったのは、人工子宮の開発と実用化。本来、母体の負担を軽くする目的で研究されていたこの技術は、恋愛と結婚を省いて人間を「生産」する手段として政府主導のもと、国の命運を賭けた一大プロジェクトになった。
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続きがあります。
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https://note.com/ino_atk/n/ne362957a505f
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